グローバル・サウス若手官僚らに 法の支配の重要性のセミナー

ロシアによるウクライナ侵攻などで国際秩序が揺らぐ中、アジアやアフリカなどグローバル・サウスと呼ばれる国々の若手官僚らに「法の支配」の重要性を伝えるセミナーが、都内で開かれました。

このセミナーは、外務省が東京 渋谷区にある国連大学で開いたもので、アジアや中東、アフリカの12の国の若手官僚などに加え、日本の弁護士、合わせておよそ50人が参加しました。

はじめに林外務大臣がビデオメッセージで、「G7広島サミットでは、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くことの重要性を認識した。法の支配に導かれた平和の実現に貢献したい」と述べました。

セミナーは21日から4日間の日程で行われ、国際刑事法や海洋法といった国際法の専門家による講義のほか、国連の国際法委員会の委員による講演も行われます。

ロシアによるウクライナ侵攻などで国際秩序が揺らぐ中、日本は「法の支配」に基づく自由で開かれたインド太平洋の実現を掲げていて、外務省としては今回の取り組みを通じて、グローバル・サウスの国々と、普遍的な価値を共有したい考えです。

参加したサウジアラビアの外務省の女性職員は、「国際法にはさまざまな変化が見られる。国際法の実務を日本で学ぶことを楽しみにしている」と話していました。