経産相 熊本のTSMC半導体工場建設 “関連施設整備の支援検討”

西村経済産業大臣は、熊本県の蒲島知事と会談し、台湾の半導体大手、TSMCが熊本県で新工場の建設を進めるにあたって、関連するインフラ施設の整備などの支援を検討する考えを示しました。

熊本県では、半導体の受託生産で世界最大手のTSMCが、日本で初めてとなる工場の建設をソニーグループなどと共同で進めていますが、関連する企業の進出が相次ぐ中、工業用水の確保や排水の処理を進めるためのインフラの整備が課題となっています。

これについて熊本県の蒲島知事は関係省庁に支援を求めていて、21日は経済産業省を訪れて西村大臣と会談し、要望書を手渡しました。

要望書では、
▽工業用水を十分に確保するには浄水場の整備が欠かせないほか、
▽工場排水に対応する新たな処理施設なども必要になるとして、
国の財政的な支援を求めています。

蒲島知事は「県としても覚悟をもって最大限の取り組みを進めたいが、財政的な基盤が弱く、多額の財政負担を県のみで負担することは非常に困難だ」と述べました。

これに対し西村大臣は「国家プロジェクトであり、半導体産業の再興を目指す中で大きな位置づけとなるので、しっかりと支援したい」と述べ、国として支援を検討する考えを示しました。