立体駐車場火事 少なくとも119台燃えたか 原因調べ 神奈川

20日、神奈川県厚木市にあるパチンコ店の立体駐車場で起きた火事で、消防によりますと、2階にとめてあった車だけで少なくとも119台が燃えたということです。警察は、消防とともに燃えた車の状況や原因などを詳しく調べています。

20日午後、厚木市下荻野のパチンコ店「マルハン厚木北店」の立体駐車場で起きた火事で、警察によりますと、けが人はいませんでしたが、2階にとめてあった車を中心に100台以上が燃えたとみられるということです。

警察は消防とともに、21日午前9時すぎから現場の駐車場で燃えた車の正確な台数や火事の原因について詳しく調べていますが、消防によりますと、2階にとめてあった車だけで少なくとも119台が燃えたということです。

これまでの調べによりますと、目撃者の話などから駐車場の2階の中央付近にとめてあった車から火が出てほかの車に次々と燃え広がったとみられ、警察官が通報から10分後に現場に駆けつけたときには2階部分に煙がすでに充満していたということです。

また、消防によりますと、現場の立体駐車場には消火器や自動火災報知設備、それに避難誘導のための標識は設置されていましたが、駐車場の面積などの構造上、スプリンクラーの設置義務はなく、設置されていなかったということです。

警察は、防犯カメラの映像を分析するなどして火事の原因について詳しく調べています。

駐車場に車とめていた夫婦「様子分からない」

パチンコ店の立体駐車場にとめていた車が燃えてしまったという、厚木市内に住む夫婦は「きのうは2階の中央付近に車をとめていて、不安で様子を見に来ました。警察から『中にはしばらく入れない』と言われてしまい、車の様子も分かりません。保険に入っていて代車をお願いしましたが、車が使えなくなり困っています」と話していました。

1階にとめていた男性“仕事に車必要 使えず困っている”

火事があった立体駐車場の1階に車をとめていたという70代の男性は「たまたまパチンコ店に寄って火事にあってしまったのですが、早く状況を知りたいです。仕事に行くにも車が必要ですが、1階にある車を取り出せず、使えなくて困っています」と話していました。

2階にとめていた男性“車内の仕事道具出せず困る”

2階の駐車場に車をとめていた50代の男性は「パチンコ店のアナウンスで火事を知らされて、見に行ったら駐車場が燃えていました。車を仕事で使っていますが、車内にある仕事の道具を取れないし、レンタカーを借りるとしてもお金がかかってしまうので困ります」と話していました。