スポーツ

慶応 小宅雅己投手 “完封”で決勝へ導く【勝因 解説】

夏の甲子園で103年ぶりに決勝に進んだ慶応高校。

この夏、地方大会を含めすべての試合を継投策で勝ち上がってきましたが、準決勝で先発した2年生エースがチーム初完投。“自身公式戦では初めて”となる9回を投げての完封勝利でチームを決勝進出に導きました。
(甲子園取材班 記者 山内司)

継投で勝ち上がってきた慶応だけど…

慶応は神奈川大会を含めたここまでの10試合、すべて複数の投手による継投で勝ち上がってきました。

慶応 2年生エース 小宅雅己投手

準決勝の先発を任されたのは2年生エースの小宅雅己投手。

球速が140キロを超え、回転数が多く、伸びのあるストレートが持ち味の投手です。

対する土浦日大高校は準々決勝までの4試合で1試合平均得点が7.5、ホームラン3本という強力打線が持ち味のチームです。

小宅投手は試合に臨むうえで…。

小宅雅己 投手
「相手は長打を狙ってくるので、低めの伸びるストレートでフライアウトを取っていきたい」

小宅投手は狙いどおり、序盤から「球の伸び、コントロールともに甲子園に来て一番よかった」というストレートを軸に低めに丁寧に投げ、土浦日大の強打者を三振やフライアウトで次々と打ち取っていきました。

“自分がいくしかない”

疲れが出てきたという6回以降は毎回ヒットを打たれ、2対0の8回は2アウト一塁二塁と長打が出たら同点のピンチで、前の試合、走者一掃のスリーベースヒットを打っている2番の太刀川幸輝選手を迎えました。

ここで小宅投手は。

小宅雅己 投手
「同点はオーケーということばがあり、リラックスできた」

ここも冷静にストレートでレフトフライに打ち取り、無失点で切り抜けました。

試合途中、足がつりそうになるアクシデントもありましたが「監督からは継投でいくと言われていましたが、少ない点差だったので自分がいくしかないと思っていた」と9回のマウンドにも上がりました。

完封勝利の小宅雅己 投手

そして、最後までひとりで投げきり、公式戦では初めてという9回を投げての完封勝利を挙げました。

小宅雅己投手
「高校に入って、9回完封は初めてなので、すごい自信になり、チームも次の試合によい流れでむかえると思います」

決勝は成長した姿でリベンジを

103年ぶりの決勝へ 相手は連覇ねらう仙台育英

決勝の相手は大会連覇を狙う仙台育英高校。

ことし春のセンバツで対戦し、当時、背番号「10」だった小宅投手が8回1失点と好投したものの、延長タイブレークのすえに敗れた相手です。

小宅雅己 投手
「この試合での好投があったからいま、自信を持って投げられています。キレのあるストレートに変化球を織り交ぜ相手バッターを翻弄したいです。仙台育英にはセンバツで惜しくも負けてしまったので決勝では自分のピッチングをして甲子園優勝につなげられればと思います。次は必ず勝ちたい」

甲子園で成長した2年生エースが“107年ぶりの優勝”に向けリベンジを誓いました。

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