「俳句甲子園」決勝戦 団体部門 開成高校が4年連続優勝

全国の高校生が俳句の出来栄えや鑑賞力を競う、「俳句甲子園」の決勝戦が松山市で行われ、団体部門で東京の開成高校が4年連続で優勝しました。

俳句甲子園は、俳人 正岡子規のふるさと松山市で毎年全国大会が開かれていて、団体部門は、5人1組であたえられたテーマに沿って俳句を詠んだり互いに批評しあったりして、出来栄えや鑑賞力を競います。

東京の開成高校と、北海道の旭川東高校との間で、「道」をテーマに決勝戦が行われ、それぞれのチームの選手が順番に俳句を詠んで、1対1で勝敗を競いました。

開成高校は、2勝1敗で迎えた4人目の対決で、「カラビナを入道雲へ掛けにゆく」と、登山道具のカラビナを句に盛り込んで、入道雲へ向かうように山を登る情景を詠みました。

これに対して旭川東高校は、「月光や歩道のタイル数へをり」と、月光に照らされる歩道のタイルを数える様子から、夜道を歩く情景を表現しました。

そして生徒がそれぞれの句を批評したあと、審査員による判定の結果、開成高校が3勝目を勝ち取り、4年連続の優勝を果たしました。

開成高校の代表の林洸さんは「本当にうれしいです。新しい素材や言い回しに挑戦して、自分たちらしさを最大限に発揮することができました」と話していました。

一方、個人の部では、愛知県の名古屋高校2年生の小田健太さんが詠んだ句が最優秀賞に選ばれました。