千賀滉大 10勝目 大リーグ1年目でふた桁勝利 次回大谷と対戦へ

大リーグ、メッツの千賀滉大投手がカーディナルス戦に先発し、7回を1失点に抑えて、大リーグ1年目でふた桁勝利となる10勝目をあげました。

千賀投手は19日、相手の本拠地セントルイスで行われたカーディナルス戦に中5日で先発登板しました。

千賀投手は1回、一塁にベースカバーに入った際に捕球をミスして、みずからのエラーでランナーを出しますが、後続を抑えて得点を許しませんでした。

2回と3回は変化球を中心に打たせて取るピッチングでいずれも三者凡退に抑えました。

4回は先頭バッターを153.3キロのストレートで、この試合最初の三振を奪いました。

続くバッターにホームランを打たれて1点を失い、さらにヒットも許しますが、後続をダブルプレーに打ち取り追加点を与えませんでした。

7対1とリードの広がった5回以降は、得意のフォークボールなどで毎回の三振を奪うなど7回を投げきり、この回でマウンドを降りました。

球数は97球、打たれたヒットは2本、フォアボール2つ、三振を5つ奪い1失点の好投で、防御率は3.19です。

試合はメッツが13本のヒットで13点を奪い13対2と大勝、勝ち投手となった千賀投手は10勝6敗として、大リーグ1年目でふた桁勝利をマークしました。

大リーグ 1年目の日本選手のふた桁勝利は7年ぶり

大リーグで1年目の日本選手がふた桁勝利をあげるのは、2016年、当時ドジャースの前田健太投手以来、7年ぶりです。

日本選手で初めて大リーグでふた桁勝利をあげたのは、
▽1995年にドジャースで1年目だった野茂英雄さんで、13勝6敗の成績をあげました。

その後
▽2002年に石井一久さんが、ドジャースで14勝
▽2007年に松坂大輔さんが、レッドソックスで15勝
▽2010年に高橋尚成さんが、メッツで10勝をあげました。

▽2012年には当時レンジャーズのダルビッシュ有投手が、16勝
▽2014年に田中将大投手が、ヤンキースで14勝をあげ、
▽2016年には前田投手が、ダルビッシュ投手に並ぶ、1年目としては最多の16勝をあげました。

エンジェルスの大谷翔平選手は、1年目の2018年は右ひじのじん帯を修復するトミー・ジョン手術を受けた影響で、ピッチャーとしては4勝でした。

また、千賀投手自身はプロ野球のソフトバンク時代を通じて、これで2016年から8年連続でのふた桁勝利達成となりました。

次の登板予定はエンジェルス戦 大谷と大リーグで初対戦へ

千賀投手は、ふた桁勝利について「1つの目標ではあったので、うれしくはあるが、勝ち星にはあまりこだわりはなく、10勝いければいいかなくらいしか思っていない。自分のやるべきことは、1年間けがをせずに投げ続けてイニングを増やすこと」と話しました。

次回の登板は中5日で、25日、日本時間26日にニューヨークで行われるエンジェルス戦になる予定で、大谷選手との大リーグでの初対戦が注目されます。

それについて聞かれた千賀投手は「まあ、そうやって周りの人、メディアが言うだけだと思うので、そんなに変わらない」と、気にするそぶりはありませんでした。