鳥取 八頭町 台風7号で農業用水路に土砂 撤去のめど立たず

台風7号による記録的な大雨の影響で、稲が倒れ、農業用の水路に土砂が流れ込むなどの被害が出た、鳥取県八頭町で、20日朝、地元の農家の人たちが土砂を撤去する作業を行いました。被害が出た地区では水路の土砂を撤去できるめどは立っていないということです。

台風7号による記録的な大雨の影響で、八頭町の篠波地区では、私都(きさいち)川からあふれ出た水や土砂が田んぼや農業用の水路に流れ込み、稲の一部が倒れて収穫できなくなったほか、収穫が見込める20ヘクタールほどの田んぼに水を引くことができなくなっています。

20日は午前8時ごろから、地元の農家10人余りが500メートルほどにわたって水路にたまっている土砂をシャベルや重機を使って撤去する作業を行いました。

水路の土砂を撤去できるめどは立っておらず、八頭町では、被害復旧を手伝うボランティアを町民に限って募集しているということです。

土砂の撤去作業を行った地区の役員、今井光秋さんは「今の時期はもともと稲にとってどうしても水がほしい時期なのに、水路に土砂がたまり、非常に困っている。シャベル1つあればできるので、ボランティアで手伝いにきてもらえたら大変ありがたい」と話していました。

八頭町 ボランティアを町民にかぎり募集

八頭町では、被害復旧を手伝うボランティアを町民にかぎって募集しています。

募集期間は21日から3日間で、活動内容は、私都川があふれて流れ込んだ土砂の撤去作業などを予定しているということです。

町の社会福祉協議会に設けられているボランティアセンターでは、事前に連絡したうえで午前9時に郡家老人福祉センターに集まってほしいとしているほか、今後、県外からの参加者を募集する場合はホームページなどで改めて周知するとしています。