海から離れた場所で「陸上養殖」 通信大手各社が相次ぎ参入

海から離れた場所で魚を育てる「陸上養殖」に、通信大手各社が相次いで参入しています。遺伝子のゲノム編集やAIといった最新技術を持つ異業種からの参入がさらに加速しそうです。

NTTは、京都大学発のスタートアップ企業と共同で、陸上養殖の新会社を設立しました。

品種改良の技術によって、魚の成長速度を早めるとともに、身の部分を増やし、効率や付加価値を高めるということです。

さらに、遺伝子のゲノム編集の技術で、魚の餌となる海藻の二酸化炭素を取り込む量を増やし、脱炭素の貢献にもつなげるとしています。

NTTグリーン&フードの久住嘉和社長は「陸上養殖は質と量の両面でポテンシャルが大きく、5年後には100億円の売り上げを目指したい」と話していました。

またソフトバンクは、北海道大学などと共同でチョウザメの養殖の研究に乗り出しました。

餌を食べる時間や量などのデータをAIが個体ごとに分析し、品質の高いキャビアを安定的に生産する技術の確立を目指しています。

水産資源の減少や人手不足など漁業を取り巻く環境が厳しさを増すなか、注目を集める陸上養殖で、こうした最新技術を持つ異業種の参入はさらに加速しそうです。