ウクライナ北部にミサイル攻撃 子ども含む7人死亡 148人けが

ウクライナ北部で19日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、ウクライナ当局によりますと、子どもを含む7人が死亡、148人がけがをしました。

ウクライナ内務省は19日、北部チェルニヒウの中心部にある劇場にロシア軍のミサイル攻撃があったと発表しました。

この攻撃で7人の死亡が確認され、このうち1人は6歳の女の子だということです。

また、子どもを含む148人がけがをしているということです。

攻撃について、ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、SNSに声明を投稿し、「普通の土曜日だったが、ロシアが苦痛と喪失の日に変えてしまった」と厳しく非難しました。

その上で「世界全体でロシアのテロに対抗するためにもっと努力しなければならない。私たちの生活を守るためにも努力が必要だ」として、国民に団結を呼びかけています。

一方、ロシア国防省は19日、ロシア北西部ノブゴロド州の軍用飛行場で無人機による攻撃があり、駐機場で火災が発生し航空機1機が損傷したほか、首都モスクワ近郊やウクライナとの国境付近でも無人機攻撃が仕掛けられたと発表しました。

モスクワやその周辺ではこのところ無人機の飛来が相次ぎ、ロシア側は警戒を強めています。

ゼレンスキー大統領 スウェーデン訪問 戦闘機供与を協議

ゼレンスキー大統領は19日、スウェーデンの首都ストックホルムを訪問して、クリステション首相と首脳会談を行いました。

会談のあとの共同記者会見でゼレンスキー大統領は、スウェーデン製の戦闘機グリペンがウクライナに供与される可能性について、「今後のステップについて詳細に意見を交わした」と述べ、スウェーデン側との協議が始まったことを明らかにしました。

また、ゼレンスキー大統領は「グリペンがあれば、われわれの自由はより確実に守られると確信している」と述べて、今後実際に供与されることへの期待を示しました。

ウクライナ政府は欧米各国に対して戦闘機の供与を求めていて、アメリカのF16戦闘機の供与へ向けて、デンマークとオランダの主導でウクライナ兵への訓練が行われています。