谷防災相 鳥取視察 “台風7号「激甚災害」指定を” 知事が要望

台風7号による記録的な大雨で被害が出た鳥取県を谷防災担当大臣が視察し、平井知事は速やかに「激甚災害」に指定するよう要望しました。

谷防災担当大臣は19日、鳥取県を訪れ、台風7号による記録的な大雨で被害が出た鳥取市佐治町と八頭町を平井知事とともに視察しました。

このうち鳥取市佐治町では、増水した佐治川沿いの国道が崩れ落ちた現場を訪れ、この国道では、護岸の崩壊や土砂の流入による寸断が10か所で発生し、集落の孤立が相次いだことについて説明を受けました。

視察のあと谷大臣は、鳥取県庁で、平井知事や被災自治体の首長と意見交換し、農業への被害や観光業への影響について話を聞きました。

平井知事は谷大臣に緊急の要望書を提出し、復旧にかかる自治体の費用を国が支援する「激甚災害」に早期に指定することや道路や水道施設、農地などの早期復旧のための財政支援を求めました。

谷大臣は報道陣に対し「中山間地で高齢化が進む中での災害という厳しさを感じた。できるだけ速やかに復旧、復興ができるよう国としても精いっぱい対処していきたい」と述べました。

平井知事は「雪が降る前に本格的な復旧工事を始めるために、できるだけスピーディーな道筋を考えていただきたい。財政負担はばく大な額に上り、国の支援は不可欠だ」と話しました。