高校サッカー部員などが乗る大型バスが横転 7人がけが 鹿児島

19日朝、鹿児島市で高校のサッカー部員など31人が乗った大型バスが横転し、7人がけがをして病院に運ばれました。
バス会社によりますと、運転手は、道を間違えて狭い道に迷い込み、雨でぬかるんだ路肩にタイヤを滑らせ横転したと話しているということです。

19日午前8時半ごろ、鹿児島市春山町の県道で走行中の大型バスが横転しました。

警察などによりますと、バスには、鹿児島県霧島市の県立国分高校のサッカー部員など31人が乗っていて、このうち部員7人がけがをして病院に運ばれました。

いずれも命に別状はないということです。

鹿児島市のバス会社によりますと、運転していたのは62歳の運転手で、サッカー部員を乗せて高校から日置市にあるサッカー場に向かう途中、道を間違えて狭い道に迷い込み、雨でぬかるんだ路肩にタイヤを滑らせ横転したと話しているということです。

現場は鹿児島市のJR鹿児島中央駅から南西に10キロ以上離れた山あいを走る県道で、警察が事故の詳しい状況を調べています。

バスを運行していた鹿児島市のバス会社「九州みやび観光」の本村雅樹社長は、「本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。事故に遭われた皆様に対して誠心誠意対応するとともに、今後、このような事故がないように安全運転に努めていきたい」と話しています。

校長「生徒が早く回復できるよう全力尽くしたい」

県立国分高校によりますと、バスに乗っていたのはサッカー部の1、2年生で、19日午後、部員の保護者に事故当時の状況などについて説明を行ったということです。

福留和宏校長は、「私が現場に行った時には、けがをした生徒は救急車で運ばれたあとで、そのほかの生徒は代わりのバスの中で動揺している様子だった。できるだけ早く回復できるよう全力を尽くしたい」と話していました。