“モスクワで無人機攻撃” とロシア国防省 市民から不安の声

ロシアの首都モスクワではビジネス街の近くに無人機が落下し、市民からは相次ぐ攻撃への不安の声も上がっています。一方、ウクライナでは今月24日の独立記念日にロシアが挑発行為に出る可能性があるという見方も出ていて、国防当局の担当者は警戒感を示しています。

ロシア国防省は、18日早朝、モスクワ周辺で無人機による攻撃があったと発表しました。けが人はなく、ウクライナによる攻撃だとしています。

モスクワの市長は、破壊された無人機の破片がビジネス街「モスクワシティ」の近くに落下したとしています。

「モスクワシティ」では先月30日と今月1日にも無人機が墜落し、建物の一部が損壊する被害が出ていて、近くで働く女性は「毎日通勤していて、攻撃に遭わないか不安です」と話していました。

また、近くの高層マンションに住む女性は「子どもがいる家族がマンションから次々に引っ越しています。自分も少し離れた場所に移ることも考えています」と心配そうに話していました。

一方、ウクライナのメディアによりますと、ウクライナ国防省情報総局の報道官は今月24日のソビエトからの独立記念日について「この日にロシアが挑発行為を行う可能性がある」と述べ、ロシアによるミサイル攻撃などで市民に被害が出ることへの警戒感を示しました。