関東大震災 朝鮮人犠牲者追悼式典へ小池都知事 追悼文送らず

100年前の関東大震災の混乱で殺害された朝鮮人犠牲者を追悼する式典に、民間の実行委員会などが、東京都の小池知事からの追悼文を求めていることについて、都は、ことしも追悼文を送らないことを伝えました。

関東大震災の混乱で殺害された朝鮮人犠牲者を追悼するため、民間の実行委員会や朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会は、それぞれ毎年9月1日に式典を開いていますが、都は、追悼文を送付することを見送っています。

実行委員会などは、ことしが関東大震災から100年の節目に当たることなどから、小池知事に追悼文を送るよう求めていましたが、都は今月14日に、ことしも追悼文を送らないことを文書で伝えたということです。

小池知事は18日の記者会見で、9月1日に東京都慰霊協会が主催している大法要を踏まえ「大法要において、知事として、関東大震災や大戦で犠牲になったすべての人々に哀悼の意を表している。震災による極度の混乱下での事情で犠牲になった人々も含めて慰霊する気持ちを表すことで対応してきた」と述べました。