マウイ島山火事 対応当たっていた責任者辞任 サイレン問題で

ハワイ・マウイ島の山火事の対応に当たっていた地元当局の責任者が17日、健康問題を理由に辞任しました。

この責任者は前日、当時、サイレンを鳴らさなかったことについて「サイレンを鳴らせば津波と勘違いして住民が山に向かったかもしれない」と正当化し対応を疑問視する声があがっていました。

今月8日にハワイのマウイ島で起きた山火事では、これまでに大きな被害を受けた地域全体の40%で捜索が終わり、111人の死亡が確認されました。

地元当局によりますと17日、山火事の対応に当たっていたマウイ郡緊急事態管理局のハーマン・アンダヤ局長が健康問題を理由に辞表を提出し、直ちに受理されたということです。

アンダヤ局長は前日の記者会見で、山火事が発生した際住民に緊急事態を知らせるサイレンを鳴らさなかったことについて「後悔はない。サイレンを鳴らせば津波と勘違いして住民が山に向かったかもしれない」と正当化し、住民や地元メディアから対応を疑問視する声があがっていました。

地元当局が3年前に制作したサイレンについての説明動画などでは、サイレンは津波だけでなくハリケーンや山火事、火山活動などの際にも使用できるとしています。

辞表を受理したマウイ郡のトップは「私たちが直面している危機の重大さをかんがみ、できるだけ早く後任を決めたい」とコメントしています。