福島 山形 岩手で猛烈な雨相次ぐ 災害の危険迫る 厳重警戒

暖かく湿った空気の影響で広い範囲で大気の状態が不安定になり、福島県と山形県、それに岩手県では1時間におよそ100ミリから110ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
気象庁は災害が発生する危険が迫っていることから土砂災害などに厳重に警戒し、安全を確保するよう呼びかけています。

気象庁によりますと太平洋高気圧の周辺から暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、北日本から西日本の広い範囲で大気の状態が不安定になっています。

午前中は九州で猛烈な雨が降ったほか、午後からは東北や中国地方などで雨雲が発達しています。

気象庁のレーダーによる解析で
▽福島県の南会津町西部付近では午後6時30分までの1時間におよそ100ミリ、
▽山形県の最上町付近では、午後6時20分までの1時間におよそ100ミリ、
▽岩手県一関市西部付近では午後5時40分までの1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、
気象庁は災害が発生する危険が迫っているとして「記録的短時間大雨情報」を相次いで発表し、安全を確保するよう呼びかけています。

このほか、午後6時までの1時間に
▽宮城県が栗原市に設置した雨量計で73ミリ、
▽国土交通省が島根県安来市に設置した雨量計で71ミリの非常に激しい雨を観測しました。

これまでの雨で岩手県と宮城県、山形県それに島根県では土砂災害の危険性が非常に高まり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

このあとも大気の不安定な状態が続き、あすは東北付近に前線がのびるため東北から九州にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降るおそれがあります。

先日の台風などによる大雨の影響で、地盤が緩んでいるところがあり少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。

土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に厳重に警戒し、落雷、竜巻などの激しい突風にも十分な注意が必要です。

急に冷たい風が吹くなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保してください。