中国とロシアの艦艇 沖縄本島と宮古島の間 同時通過を初確認

中国とロシアの艦艇が沖縄本島と宮古島の間を同時に通過したのが初めて確認されました。防衛省は、両国の艦艇が合同パトロールを行っているとみて警戒と監視を続けています。

防衛省によりますと、15日、小笠原諸島の沖ノ鳥島沖の太平洋を、中国海軍のミサイル駆逐艦など6隻と、ロシア海軍の駆逐艦など5隻の合わせて11隻が、西に向けて航行しているのを海上自衛隊が確認しました。

11隻は、16日には沖縄県の沖大東島の南およそ50キロの海域を西に進んだあと、17日、沖縄本島と宮古島の間を通過して東シナ海に入ったということです。

両国の艦艇が沖縄本島と宮古島の間を同時に通過したのが確認されたのは初めてで、領海への侵入はありませんでした。

ロシア国防省は7月下旬、両国の海軍が太平洋で合同パトロールを開始したと発表していて、防衛省によりますとこれらの艦艇がパトロールを行っているとみられるということです。

中国とロシアの艦艇は去年9月にも共同で日本周辺の海域を航行したのが確認されていて、防衛省は「安全保障上、重大な懸念と考えている」として、警戒と監視を続けています。