京都 収穫間近の「丹波くり」に被害 台風7号の強風で大量落下

台風7号の強風の影響で、京都府福知山市では収穫間近だった特産の「丹波くり」が大量に落ちる被害が出ていて、農家の人たちが対応に追われています。

福知山市夜久野町は、京都府がブランド産品として認定している「丹波くり」の生産が盛んな地区です。

農家の藤原孝一さんは、およそ2ヘクタールの畑でくりを栽培していますが、台風7号の強風の影響で、収穫を控えた茶色く色づいた実や熟す前の実が大量に落ちる被害にあいました。

落下したくりの実は、全体のおよそ6割にのぼり、廃棄せざるをえないということで、藤原さんは、一つ一つバケツに入れて、処分していました。

また、くりの木が倒れたり傾いたりする被害も出ているということで、木を引き起こしたり、根元の土を固めたりする復旧作業を続けていました。

藤原さんは「多少被害がでることは覚悟していたが、あまりにも落下したものが多くびっくりした。どこから台風が来るか、わからないので不安だが、栽培方法を工夫するなどしてブランドを守っていきたい」と話していました。