ハワイ 山火事 望遠鏡運用の国立天文台“連帯と支援誓う”

ハワイのマウイ島で起きた大規模な山火事の被害を受けて、ハワイで望遠鏡を運用する国立天文台は、復興を支援する意思を表明する声明を出すとともに、今後、ハワイ島やマウイ島で天文台を運用している各国の研究機関とともに、寄付活動や被災地でのボランティアを検討することにしています。

今月8日にハワイのマウイ島で起きた山火事では、強風にあおられて火が市街地に急速に燃え広がり、これまでに100人以上の死亡が確認されています。

この山火事を受けて、隣接するハワイ島で「すばる望遠鏡」を運用する国立天文台ハワイ観測所は、これまでに英語と日本語で声明を発表しました。

声明では、犠牲者や被害に遭った人たちに寄り添う気持ちとともに、「この美しいハワイ州のコミュニティーの一員として、私たちは揺るぎない連帯と支援を誓います。可能なかぎりあらゆる方法でサポートいたします」などと、復興を支援する意思を表明しています。

国立天文台によりますと、ハワイ観測所の職員92人のうち7割ほどが現地での雇用で、マウイ島に親族や友人がいる人が少なくないということです。

今後、ハワイ島やマウイ島で天文台を運用している各国の研究機関とともに、寄付活動や被災地でのボランティアを検討することにしています。

国立天文台ハワイ観測所の宮崎聡所長は「研究を通じてハワイ州の方々に大変お世話になってきました。困ったことが起きたときには、恩返しではありませんが、できることをさせていただきたいと強く思っています」と話していました。