台風7号 温帯低気圧に 九州 関東で激しい雨 土砂災害など警戒

近畿を縦断し各地で記録的な大雨となった台風7号は17日午後、温帯低気圧に変わりました。この低気圧などの影響で西日本から北日本にかけての広い範囲で大気の状態が不安定になり九州や関東では非常に激しい雨が降っていて、土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要です。

気象庁によりますと、15日の明け方に和歌山県に上陸した台風7号は近畿地方を縦断したあと日本海を北上し、17日午後3時に北海道の西の海上で温帯低気圧に変わりました。

この低気圧に向かって湿った空気が流れ込んでいることに加えて、東シナ海にある別の低気圧や気温の上昇の影響で西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が不安定になり、局地的に雨雲が発達しています。

午後8時20分までの1時間には
▽長崎県諌早市で68ミリの非常に激しい雨が降り、
▽高知県足摺岬で30ミリの激しい雨が降りました。

また北海道では風が強まり、天塩町では午後6時20分ごろに30.4メートルの最大瞬間風速を観測しました。

西日本と東日本では18日にかけて、東北では17日夜遅くにかけて雷を伴って激しい雨が降り、九州と東海、四国では局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。

中国地方や四国、近畿、東海などでは台風7号による先日の記録的な大雨で地盤が緩んでいるところがあり、今後、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒し、落雷や突風にも十分注意するよう呼びかけています。

また、北海道では暴風に警戒し、高波にも十分注意してください。