いわゆる「核のごみ」は地下300メートルより深くに最終処分場を設けて埋めることに法律で決まっていて、処分地の選定に向けては3段階で調査を行うことになっています。
このうち、第1段階にあたる「文献調査」の受け入れをめぐって対馬市議会には賛成派と反対派からそれぞれの主張に沿った対応を求める複数の請願が提出されていて、特別委員会を設置して双方の代表者などから意見を聞いてきました。
そして、16日開かれた委員会で採決が行われ、このうち賛成派の団体から出されていた「文献調査」の受け入れ促進を求める請願が、賛成9人、反対7人の賛成多数で採択されました。
一方、反対派から出されていた請願は不採択となりました。
今回、採択された請願は来月予定されている定例会の本会議で正式に採択される見通しです。
文献調査に応募するかどうかは最終的に市長が決めることなっていて対馬市の比田勝尚喜市長は「特別委員会での議論・採決を踏まえて更に、熟慮いたします」とコメントしています。
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長崎 対馬「核のごみ」の処分地選定 文献調査の請願が採択
原子力発電で出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の処分地選定をめぐって議論が続く長崎県対馬市で16日、市議会の特別委員会が開かれ、第1段階にあたる「文献調査」の受け入れを促進するよう求める請願が賛成多数で採択されました。