高校野球 千葉 茨城の応援団 新幹線運転見合わせで来られず

夏の全国高校野球、大会10日目の第4試合は、千葉の専大松戸高校と茨城の土浦日大高校との関東勢どうしの対戦となり、雨で東海道新幹線が6時間近くにわたって運転を見合わせた影響で、両チームの応援団の多くが甲子園球場に来られない事態となりました。

大会本部などによりますと、専大松戸高校は野球部の部員やブラスバンドなどの応援団が16日朝、東京駅から甲子園球場に向かう予定でしたが、東海道新幹線が運転を見合わせた影響で大幅に出発が遅れたということです。

このため、午後4時50分ごろの試合開始までに来場する予定だった2500人の応援団の大半が間に合いませんでした。

アルプススタンドでは、集まることができた人たちで声援や手拍子で応援していました。

専大松戸高校の野球部マネージャーで2年生の山方花音さんは「本当はみんなで応援したいですが、仕方ないので、声とか拍手とかできることはたくさんあるので球場を巻き込める応援ができたらよいなと思います」と話していました。

エースの平野大地投手の父親の勝広さんは「私はこちらに滞在していたので応援に来ることができましたが、応援団や保護者の大半が来られず残念です。来られない方の分まで応援できればと思います」と話していました。

一方の土浦日大高校は、2回戦が行われた今月12日から吹奏楽部などの応援団が京都府内に宿泊していたほか、野球部員や保護者の一部はバスや車で球場に来たということです。

しかし、野球部の保護者の半数などは16日、新幹線で訪れる予定だったため到着できず、当初の1000人から大幅に少ないおよそ300人での応援となりました。

土浦日大高校硬式野球部父母会長の伊藤久雄さんは「来られなかった保護者からは『テレビの前で応援します』というメッセージが届きました。次は全員で応援できるようになんとか勝ってほしいです」と話していました。