ドン・キホーテ運営会社 1年間の決算 売り上げなど過去最高に

ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」などを運営する会社のことし6月までの1年間の決算は、コロナ禍からの需要の回復に加え外国人旅行者のインバウンド消費の増加などで売り上げや利益が過去最高を更新しました。

ドン・キホーテなどを運営する「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」は、ことし6月までの1年間のグループ全体の決算を16日発表しました。

それによりますと
▽売り上げは前の年より5.8%増えて1兆9367億円
▽本業のもうけを示す営業利益は18.7%増えて1052億円となり、いずれも過去最高を更新しました。

営業利益が1000億円を超えたのは初めてです。

物価の上昇が進む中で仕入れのコストや光熱費などは増えたものの、国内を中心に
▽コロナ禍からの回復に伴う外出需要の増加に加え
▽プライベートブランドの販売が拡大したことや
▽水際対策の緩和で外国人旅行者が増加し、免税品の販売が期間の後半に入って急速に回復したことなどが業績を押し上げた形です。

記者会見した吉田直樹社長は「いろいろなものの値上げはしかたないので、その中で工夫できる余地がまだまだあるとわかった1年だった。デフレの時代だけでなくインフレの時代にも強いことを証明していきたい」と述べました。