株価 400円以上値下がり 終値で3万2000円割り込む 約1か月ぶり

16日の東京株式市場は、中国経済の先行きに対する不透明感などから幅広い銘柄に売り注文が出て、日経平均株価は400円以上値下がりし、およそ1か月ぶりに終値で3万2000円を割り込みました。

▽日経平均株価、16日の終値は前日より472円7銭安い3万1766円82銭。

▽東証株価指数=トピックスは、29.47下がって2260.84。

▽一日の出来高は13億3114万株でした。

株価下落の要因の一つが中国経済です。

15日に発表された主な経済指標が軒並み市場の予想を下回るなど、中国の景気回復の勢いの鈍さが鮮明になったという見方が広がりました。

このため16日の東京市場では、取り引き開始直後から機械などの輸出関連の銘柄に売り注文が出ました。

さらに株価を押し下げたのが金融株です。

前日のニューヨーク市場で、アメリカの格付け会社が一部の銀行について、格付けを引き下げる可能性があると示唆したと伝わると、金融株が下落し、その流れを受けて、東京市場でも国内の銀行株が売られる形となりました。

日本時間の17日未明には、アメリカの中央銀行にあたるFRBが7月に開いた金融政策を決める会合の議事録を公表します。

今後のアメリカ経済の先行きを見極めるうえでも、その内容に市場の注目が集まっています。