1ドル=145円台後半まで値下がり 約9か月ぶりの円安水準

15日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=145円台後半まで値下がりし、去年11月以来およそ9か月ぶりの水準まで円安ドル高が進みました。

午後5時時点の円相場は14日と比べて1円1銭円安ドル高の1ドル=145円80銭から81銭でした。

ユーロに対しては、14日と比べて69銭円安ユーロ高の1ユーロ=159円25銭から29銭でした。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0922から24ドルでした。

市場関係者は「アメリカの長期金利がおよそ9か月ぶりの水準まで上昇したことを受けて、日米の金利差がさらに拡大するとの見方から、円が売られやすい状況となっている。鈴木財務大臣が高い緊張感をもって為替市場の動向を注視していると述べたが、為替を動かす材料にはならなかった」と話しています。

鈴木財務相「高い緊張感を持って注視している」

外国為替市場で1ドル=145円台まで円安が進む中、鈴木財務大臣は高い緊張感をもって為替市場の動向を注視していると述べました。

15日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=145円台半ばまで値下がりし、去年11月以来およそ9か月ぶりの水準まで円安ドル高が進みました。

これについて鈴木大臣は、15日の閣議のあとの記者会見で「為替相場は、ファンダメンタルズ=基礎的な条件を反映して、安定的に推移することが重要であり、過度な変動は望ましくない。為替市場の動向は高い緊張感を持って注視している」と述べました。

また、1ドル=145円が市場介入に踏み切る際の目安ではないかと問われたのに対して鈴木大臣は「何か絶対的な数字があって、それを超えたら市場介入を行うという話ではない。投機筋の動きなどがあると、企業の将来的な経営計画や家計にも影響するので、そういった動きがあれば、しかるべき措置をとる」と述べました。