インド首相 “人口世界一 平均年齢30歳未満で経済成長へ”

インドのモディ首相は、イギリスから独立した記念日にあわせて演説を行い、インドの人口が中国を抜いて世界で最も多くなったとアピールし、先端技術などの分野でインドの豊富な若い労働力を活用し、経済成長につなげる考えを強調しました。

インドが1947年にイギリスから独立して76年となる15日、首都ニューデリーでは記念の式典が開かれ、モディ首相が演説を行いました。

このなかで、モディ首相は、ことし半ばの国連の推計値でインドの人口が中国を抜いて世界で最も多くなったことを踏まえ、「人口が世界で最も多くなり、その平均年齢が30歳を下回っているインドにとって誇り高い時代が訪れている。このチャンスを逃してはならない」とアピールしました。

そのうえで「いま、世界の未来はテクノロジーによってのみ影響されている。インドの才能を生かす新たな役割ができた」と述べ、国を挙げて育成に力を入れる先端技術などの分野で、インドの豊富な若い労働力を活用し、経済成長につなげる考えを強調しました。

さらにモディ首相は「インドはグローバル・サウスの声を届けている存在だ」と述べたうえで、世界経済の発展に貢献していく考えを示しました。

来年の総選挙で3期目を目指すモディ首相としては、経済成長をけん引する姿勢を印象づけることで、国民の支持を得たいねらいがあるとみられます。