終戦から78年を迎えた15日、天皇皇后両陛下は、東京の日本武道館で行われた全国戦没者追悼式に臨まれました。
追悼式では、正午の時報とともに全員で黙とうをささげ、天皇陛下がおことばを述べられました。
天皇陛下は、はじめに「さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします」と述べられました。
そして、「私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願います」と述べられました。
その上で、「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」と結ばれました。
天皇陛下 全国戦没者追悼式で 平和と人々の幸せを願うおことば
終戦の日の15日、天皇陛下は、皇后さまとともに全国戦没者追悼式に臨み、平和と人々の幸せを願うおことばを述べられました。
天皇陛下 おことば全文
本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来78年、人々のたゆみない努力により、今日のわが国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。
これからも、私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願います。
ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります。
上皇ご夫妻と愛子さま 御所で黙とう
宮内庁によりますと、上皇ご夫妻は、東京 港区の赤坂御用地にあるお住まいの「仙洞御所」で、テレビを通じて戦没者追悼式をご覧になりました。
そして、正午の時報とともに黙とうをささげられました。
また、天皇皇后両陛下の長女の愛子さまも、お住まいの御所で黙とうされたということです。