国家公務員一般職試験 倍率3.2倍 3年連続で過去最低を更新

今年度の国家公務員の一般職試験の倍率は3.2倍で、3年連続で過去最低を更新しました。人事院は、コロナ禍で控えられていた民間企業の採用活動が再び活性化したことなどが要因だとしています。

国家公務員の一般職の採用試験は、いわゆるキャリア官僚の総合職とわけて平成24年度から実施されています。

今年度の一般職の合格者数は8269人で、これまでで最も多くなった一方、試験の申し込み者数は、これまでで最も少ない2万6319人でした。

これにより、試験の倍率は3.2倍となり、3年連続で過去最低を更新しました。

人事院は「コロナ禍で控えられていた民間企業の採用活動が活性化し、申し込み者数の減少につながったとみられる。『国家公務員離れ』とも言える状況に歯止めをかけるため、公務の魅力向上や発信に努めたい」としています。

一方、女性の合格者は3336人、割合にして40.3%となり、人数・割合ともに、これまでで最も多くなりました。