NISA拡充を前に 株式分割の動き広がる 投資家層を拡大へ

来年1月から個人投資家を対象にした優遇税制「NISA」が拡充されるのを前に、企業の間では、株式を分割して、投資単位あたりの金額を引き下げ、株式を買いやすくしようという動きが広がっています。

東京証券取引所によりますと、ことし1月から7月までに株式の分割を実施、または予定している企業は105社と、去年1年間に株式分割を実施した100社を上回っています。

このうち「NTT」は5月にこれまでの1株を25株に分割すると発表し、先月1日に分割を実施しました。

この結果、これまで40万円以上だった投資単位あたりの金額が1万円台まで下がりました。

株式分割の目的について会社は、来年から新しいNISAの制度が導入されることをふまえ、より投資しやすい環境を整えて投資家層を拡大するためだと説明しています。

このほか、半導体大手の「アドバンテスト」や「ローム」それに電子部品大手の「村田製作所」なども投資家層を拡大するために株式分割を実施すると発表していて、企業の間で株式を分割して買いやすくしようという動きが広がっています。