ジャニーズ事務所設置の特別チーム 元タレントに聞き取り調査

ジャニーズ事務所の前社長による性被害の訴えが相次いでいる問題で14日、被害を訴える元タレントが、ジャニーズ事務所が設置した外部の専門家による特別チームから聞き取り調査を受けたことを明らかにしました。

ジャニーズ事務所では前社長による性被害を訴える声が相次いでいることを受け、ことし5月、再発防止策の策定などのため法律や性被害などに詳しい外部の専門家による特別チームを設置し、元所属タレントなどへの聞き取り調査を進めています。

14日、事務所の元タレントで、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の代表を務める平本淳也さんと、副代表の石丸志門さんが都内で会見を開き、特別チームによる聞き取り調査を受けたことを明らかにしました。

平本さんと石丸さんはそれぞれ、特別チームの3人の専門家からおよそ2時間にわたって、被害を受けた状況やその後の影響などについて聞き取りを受けたということです。

会見で平本さんは「こちらの話を丁寧に聞いて下さり、再発防止に向けた意見も言わせてもらった。真面目に捉えていただき、有意義な意見交換ができた」と評価しました。

また、特別チームがジャニーズ事務所に対する再発防止の提言を今月末ごろに行うと説明があったということです。

石丸さんは「事前にかなり勉強もされて、ただ調査をやっているだけではないことも伝わってきたので、取り組まれていたので、再発防止という観点ではまっとうなものが作られるのではないか」と話していました。

一方、会見では、被害を訴える元タレントにSNSなどでのひぼう中傷が相次いでいるとしたうえで「人を追い詰める行為は大きな社会問題となっており、今後は法的措置を検討せざるをえず、今すぐにやめてほしい」と呼びかけました。