電動キックボード 都内で7月の交通違反352件 約半数が信号無視

先月から新たな制度が始まり運転免許なしに利用できるようになった電動キックボード。先月1か月間に、東京都内で利用者が交通違反の取締りを受けたケースが350件余りに上り、およそ半数が信号無視だったことが警視庁のまとめで分かりました。

電動キックボードは、先月1日から、最高速度や車体の大きさなど一定の基準を満たしたものを対象に、16歳以上は運転免許なしに利用できるようになりました。

警視庁のまとめによりますと、新たな制度が始まった先月の1か月間に、東京都内で電動キックボードの利用者が交通違反で取締りを受けたケースは352件でした。

このうち、
▽最も多かったのが信号無視で、全体のおよそ半数を占めていて、
▽歩道への進入や逆走などの「通行区分違反」がおよそ3割でした。

また、電動キックボードが関係する人身事故も8件発生しています。

主な原因はハンドルの操作ミスで、ほとんどがヘルメットを着用していなかったということです。

警視庁は、電動キックボードの利用者が増えているとして、重大な事故を防ぐために取締りと交通ルールの啓発に努めることにしていて、「ルールを守って、安全運転に努めてもらうとともにヘルメットの着用も呼びかけていきたい」としています。