台風7号【影響まとめ】各地で備え イベント中止 観光地は

強い台風7号は、15日の午前中には東海から近畿にかなり接近して上陸するおそれがあります。

各地では、イベントの中止を決定するなど、雨や風への備えが始まっています。

目次

コンビニ 近畿地方などの店舗休業決める動き

台風7号の接近にともなって、大手コンビニエンスストアでは近畿地方などの店舗で今後の休業を決める動きが出ています。

このうち「セブン-イレブン・ジャパン」は、従業員などの安全確保のため、14日夜から順次、一部の店舗で休業することを決めました。対象の店舗は14日午後4時の時点で近畿地方を中心におよそ160店舗だということです。

また「ローソン」は大阪府と京都府、それに兵庫県にある店舗のうち、鉄道が運転を見合わせる可能性がある駅構内の店舗などで15日休業する予定だということです。

このほか「ファミリーマート」は加盟店と協議を行った上で営業を判断することにしていて、今後、休業を決める店舗が出る見込みだとしています。

各社とも台風の進路や影響を踏まえて今後の営業を判断していくことにしています。

「タイムライン」運用で備え 三重 紀宝町

三重県紀宝町ではあらかじめ時系列で災害への対応を決めておく「タイムライン」を運用し、避難所を開設するなどの備えを進めています。

タイムラインは、災害が発生する前に自治体などが取る対応をあらかじめ時系列で決めておくもので、紀宝町が平成26年に全国に先駆けて導入しました。

町では今回、台風7号の接近が想定された10日にはタイムラインの運用を始めていて、14日朝は町の会議室で、職員や地元の消防団、それに防災の専門家などが参加して会議を行いました。

会議では、各担当課からタイムラインに沿った住民への情報周知やり災証明の準備などを進めていることが報告されました。

そのあと、14日午前10時ごろにはタイムラインに基づいて町内各地に避難所が開設されました。

このうち平成23年の「紀伊半島豪雨」で住宅が浸水するなど大きな被害を受けた津本地区では防災センターに避難所の看板を設置していました。

避難所ではタブレットを使って、何人が避難しているかリアルタイムで町に報告するほか、無線機でも連絡を取り合うということです。

津本地区自治防災会の松場宏 副会長は「12年前の台風では私の家でも屋根の高さまで水がきました。前回と同じように直撃するので心配です」と話していました。

紀宝町の堀勝之 防災対策室長は「町からの避難情報を見て早め早めの行動を進めてほしい」と話していました。

宅配便 集荷や配達中止の影響も 近畿地方など

台風7号の接近にともなって近畿地方を中心に宅配便などに影響が出る見込みです。

佐川急便では、15日、大阪府、京都府、兵庫県、和歌山県、奈良県、滋賀県のいずれも全域と、三重県の一部地域で荷物の集荷や配達を取りやめるということです。

また、15日は、四国、中国、東海、北陸地方のいずれも全域で荷物の集荷や配達が遅れる可能性があるということです。

日本通運では、15日、大阪府、京都府、兵庫県、和歌山県、奈良県、滋賀県のいずれも全域で、荷物の集荷や配達、電話での受け付け業務を取りやめるということです。

ヤマト運輸では、14日の時点で近畿地方を中心に、荷物の配達に遅れが出ていて台風7号の進路によっては、このほかの地域でも影響が出る可能性があるとしています。

また日本郵便は、近畿地方と東海地方を中心に引き受けや配達が行われる郵便物やゆうパックなどの荷物に遅れが見込まれるとしています。

戦没者追悼式 9府県の遺族が参列見合わせ 愛知・京都など

15日、東京の日本武道館では戦没者を慰霊する政府主催の全国戦没者追悼式が開かれますが、台風7号の影響で、参列を見合わせる動きが出てきています。

ことしは新型コロナウイルスの感染拡大以降、最も多くの遺族が追悼式に招待され、4年ぶりに全国47都道府県すべてから遺族の代表などが参列する予定になっていましたが、厚生労働省によりますと、13日の夕方までに愛知県、三重県、滋賀県、京都府、兵庫県、岡山県、広島県、徳島県、香川県の9つの府県の遺族が参列を見合わせることを決めたということです。

“金剛力士像を守る”木製の板を設置 法隆寺

奈良県にある世界遺産、法隆寺では、国の重要文化財に指定されている金剛力士像を大雨や暴風から守るため木製の板が設置されました。

奈良県斑鳩町の法隆寺の寺の中心部を囲む回廊の門、「中門」には、国の重要文化財に指定されている「金剛力士像」が安置されています。

寺によりますと「金剛力士像」は土などでできているということで、14日午前、県の担当者が、たて3.6メートル、横2メートルの木製の板を像の正面をふさぐように取り付けました。

法隆寺は「像は直接、雨風が当たりやすい場所にあるので木製の板を設置した。台風の被害が少ないことを願っています」とコメントしています。

寺によりますと、台風7号の影響で、15日の拝観は終日、中止にするということです。

お盆の花火大会を延期 千葉 匝瑳

千葉県ではお盆の時期に行う花火大会の開催を延期するところも出てきています。

千葉県匝瑳市の大浦地区では、地域の人たちで作る実行委員会が45年前からお盆の時期にあたる8月15日に先祖を供養する思いを込めて花火大会を開いています。

新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに15日に開催して100発ほどの花火を打ち上げる予定でしたが、台風の影響で風が強まる可能性があるとして、14日、延期することを決めました。

14日は、実行委員会のメンバーが、交通整理のために設置していた看板を片づけたり、延期することを知らせる文書を各地域に回覧したりして延期の対応にあたっていました。

代替措置としてことしは彼岸にあたる9月23日に開催するということで「大浦花火大会実行委員会」の江波戸英己会長は「会場の周りには田畑が広がり山にも囲まれていることから、強風によって万が一、火が燃え移ると困るため延期にしました。みなさんには天気のよい日にきれいな花火を見てもらいたいです」と話していました。

宿泊予約の半数近くがキャンセルに… 兵庫 淡路島の旅館

台風の接近に伴い、兵庫県の淡路島にある旅館では、お盆の宿泊予約のキャンセルが相次いでいます。

南あわじ市阿那賀にある旅館はおよそ40部屋あり、例年、お盆の時期は大勢の宿泊客でにぎわいます。

14日と15日も満室の予定でしたが、台風7号の接近に伴い2日間の宿泊予約の半数近くがキャンセルになったということです。

旅館「うずしお温泉うめ丸」の濱田洋平さんは、「お盆は1年の中でも最も多くの宿泊客が訪れる時期です。人数が多い家族連れなどのキャンセルが相次ぎ、この時期に台風が来るのは正直しんどいです。大きな被害もなく一刻も早く台風が通り過ぎ、夏休みの最後に多くの人に来てもらいたい」と話していました。

三重 尾鷲 避難所開設 38世帯46人が避難(午後4時半すぎ時点)

三重県尾鷲市では市内に開設された避難所に住民が避難を始めています。

尾鷲市によりますと、14日午後4時半すぎの時点で市内4つの避難所に合わせて38世帯46人が避難しているということです。

このうち、市の中心部にある中央公民館では、着替えや食料を持参して避難してきた人たちが携帯電話を見たり、毛布を使ったりしていました。

避難した女性は「体が不自由で、夜遅くなってしまうと避難できないので早めに避難所に来ました。1人では怖くて家にはいられません」と話していました。

和歌山 新宮 42世帯53人が避難(午後4時時点)

和歌山県新宮市では市の施設や公民館など市内22か所に避難所が開設され、午後4時の時点で42世帯53人が避難しているということです。

このうち、新宮市新宮の「保健センター」には16世帯19人が避難し、簡易ベッドに横になったり携帯電話で家族や知人と連絡を取り合ったりしていました。

避難してきた80代の女性は、「今回の台風は、まっすぐ和歌山に向かって来ているので早めに避難してきました。家にひとりでいると怖いのでここに来て安心しています」と話していました。

新宮市役所の三島隆人さんは、「夜になって雨や風が強くなると避難するのも危険なので、安全なうちに早めの避難をお願いします」と話していました。

「ジェイアール名古屋タカシマヤ」15日は臨時休業

台風7号の接近に伴ってJR名古屋駅にある百貨店、「ジェイアール名古屋タカシマヤ」は15日、臨時休業することを決めました。

14日午後、担当者が「台風の影響により臨時休業」などと書かれた紙を店の出入り口に掲示していました。

「ジェイアール名古屋タカシマヤ」総合企画部の佐藤晴菜さんは、「お盆の時期は例年、お客様が多く来られますが、お客様や従業員の安全を考えたうえで判断しました」と話していました。

台風に備え 透析を前倒しに 名古屋市内の病院

医療機関でも台風への備えが進められています。

透析の治療を行う名古屋市内の病院では15日に透析ができないことも想定し、一部の患者の透析を14日に変更する対策を取りました。

名古屋市天白区にある新生会第一病院ではおよそ180人の患者が週3回ずつ「人工透析」を受けるために通院しています。

15日に透析を受ける予定の患者は受けられなくなると最後の透析から3日以上空き、命の危険があるため、病院では急きょ、15日午後に予約している患者を14日に受けられるよう調整し、自力で病院に来られない人には送迎の車も手配しました。

予定を変更して14日に透析を受けた菅井龍彦さん(78)は、「透析が3日あくとしんどいので、病院の対応はありがたいです」と話していました。

新生会第一病院の太田圭洋理事長は「透析を3日間あけると、患者に老廃物がたまったり水分がたまりやすくなったりして、健康被害がでやすくなる。命を優先的に守るために前倒してでも、治療を行った方がいいと思い調整した」と話しています。

阿波おどり 15日一部の公演を中止に 徳島

12日に開幕した徳島市の阿波おどりは、15日までの4日間、行われる予定で、夜に行われる街なかの有料演舞場での公演を中心に大勢の観光客でにぎわっています。

台風7号は、15日朝から昼前にかけて徳島県に最も接近する見込みで、徳島市の阿波おどりの実行委員会は、対応を協議した結果、14日は一部を除き予定どおり開催することを決めました。

15日は、台風の接近に伴い、一部、日中に予定されていた、市内のホールで行う屋内の公演と、JR徳島駅前の商業ビル、「アミコビル」での公演については、中止することを決めました。

午後6時からの有料演舞場を含む屋外の会場での開催については、天候や被害の状況を確認したうえで、15日、改めて判断するということです。

箱根 予定変更した観光客も

全国有数の観光地、神奈川県箱根町では、台風の影響で、「予定を変えた」などという観光客の声が聞かれました。

箱根の玄関口、箱根湯本の商店街では、時折小雨が降る中、多くの観光客が行き交っていました。

東京から家族とともに訪れた30代の男性は、「彫刻がある屋外の施設で子どもを遊ばせようと思っていましたが、雨が強くなるかもしれなかったので室内の施設に変更しました」と話していました。

県内から家族で訪れていた50代の女性は、「芦ノ湖を観光したかったですがどしゃ降りだったので諦めて、箱根湯本に降りてきました。もっと風がひどいのかと予想していました」と話していました。

埼玉県から家族や友人とともに訪れた30代の女性は、「雨だと思っていましたが、天気がもってくれたので無事に帰れそうです。コロナ禍で今まで旅行に行けなかった分、天気が悪くても楽しむことができました」と話していました。

商店街でとろろ昆布を販売する男性は、「お客さんはいるけれど、台風を心配して早く帰ろうと焦っているので、歩く速度が速いです。連休に入ってからきのうまでは去年の140%の売り上げがありましたが、14日になって落ち込んでしまいました。かき入れ時なので、いい接客を心がけて頑張らないといけないですね」と話していました。

京都市内のホテル キャンセル相次ぐ

台風7号が接近する中、京都市内のホテルでは予約のキャンセルが相次ぎ、かき入れ時のお盆シーズンの客足の減少に頭を悩ませています。

このうち、京都駅近くにあるホテルでは、14日から16日まででおよそ250室分のキャンセルがあり、スタッフが対応に追われています。

この時期は、16日に行われる京都のお盆の伝統行事、「五山送り火」を楽しもうと、例年、多くの観光客で予約がいっぱいになりますが、台風の影響などで、この3日間の予約率は7割程度に落ち込んでいるということです。

また、送り火を見ながら食事を楽しむことができる屋上のレストランも、数十人分のキャンセルが出ているということです。

キャンセルの多くは鉄道の運休など交通機関の影響によるものだということで、ホテルでは、今後、自治体から要請があった場合には帰宅困難者を受け入れることにしています。

リーガロイヤルホテル京都の和田遊初花チーフは「新型コロナによる制限がない久しぶりの夏ということで、ホテルとしても期待していただけに残念です。天候が回復した際には多くの人に来てもらえるよう準備を整えたいです」と話していました。

都内のホテルでもキャンセルが

都内の宿泊施設の中でも予約のキャンセルが相次ぐなどの影響が出ています。

このうち多くの観光客が訪れる浅草寺がある東京 台東区の宿泊施設は、12日から利用客のキャンセルが増え始め、14日と15日だけで70件の予約が取り消されたということです。

主な理由は、空の便の欠航や新幹線の計画運休が決まったことなど交通機関の影響によるものだということです。

一方で、関西方面からの観光客の中には15日は戻れないことを見越して宿泊を延長するケースもあるということです。

利用客には外国人観光客も多いため、この宿泊施設では今後台風による交通機関などへの影響についてこまめに情報を収集して伝えることにしています。

ホテルタビノスの岡崎鋭 担当課長は「この時期のキャンセルは残念ですが台風の影響なので、しかたがないです。利用者が快適に過ごせるような情報をお伝えできるようにしていきたい」と話していました。

プロ野球 15日のオリックスーソフトバンクが中止に

プロ野球、オリックスは、15日、京セラドーム大阪で行われる予定だったソフトバンクとの試合について、台風7号が接近するおそれがあるため観客の安全を最優先に考えて中止にすると発表しました。

ドーム球場の京セラドーム大阪で行われるプロ野球の試合が台風の影響で中止になるのは平成26年10月以来で4回目です。

観光客に人気 遊覧用ボートを陸揚げ 新潟 佐渡

新潟県佐渡市の小木港を拠点に周辺の海を遊覧するモーターボートは海の上を疾走したり、船では入れない入り江や洞窟に入ったりでき観光客の人気を集めています。

この遊覧用モーターボートについて、運航する会社は台風7号の接近に伴う強風や高波に備え14日午後2時前に取りやめました。

そのうえでボートが損傷しないようワイヤーで引っ張って陸に揚げる対応を取り、従業員が船首をロープで固定するなど備えを進めていました。

遊覧用モーターボートを運航する「力屋観光汽船」の木村喜一社長は「台風が来ないのが1番ですができればお盆を避けてほしかったです。夕方以降に海が荒れてくると思うので静かな波のうちに船を揚げました」と話していました。

岐阜で鵜飼が中止 長良川が増水のおそれ

岐阜市などは台風7号の接近に伴って風が強まり、雨で長良川が増水するおそれがあるなどとして長良川鵜飼の14日と15日の開催中止を決めました。

長良川鵜飼では、4年前の令和元年にも台風の雨で川が増水し、見物客を乗せる観覧船が流されるなどの被害が出ました。

台風7号の接近を前に川岸にとめられているおよそ40そうの観覧船は、ロープを使って船体をしっかり陸に固定したり、屋根が風で飛ばされないよう船体に固定したりする対応が取られていました。

また、川沿いに設置されたのぼりも回収されていました。

長良川で行われる鵜飼いはこのほかに関市の小瀬鵜飼も、14日と15日の開催中止を決めているということです。

関係省庁が会議 自治体支援など方針確認

台風7号の接近を受けて政府は関係省庁による会議を開き、自治体に対し避難の判断をするための支援を行うなど緊密に連携する方針を確認しました。

14日午後、内閣府で開かれた会合では気象庁の担当者が台風7号が15日、紀伊半島付近に上陸する見込みで、局地的には猛烈な風が吹くほか、平年の8月、1か月分の降水量を上回る大雨となるおそれがあると説明しました。

また、台風本体の雨雲が近づく近畿と東海に加えて関東甲信や四国、それに中国地方の広い範囲で線状降水帯が発生するおそれがあるという気象情報を発表したことを共有していました。

続いて警察庁と消防庁、海上保安庁、それに防衛省が災害が発生した場合、迅速に救助に向かえるよう態勢を確認したことなどを報告しました。

会議の中で谷 防災担当大臣は「地方自治体は地元の気象台と緊密に連携し、人命を最優先に考えて空振りを恐れず、避難指示などを出してもらいたい」と述べました。

そのうえで「夏休みの期間のため帰省や旅行などで多くの人が移動するが台風で鉄道や航空機の欠航など交通機関への大きな影響が見込まれています。国民の皆様は交通関係の情報や地方自治体からの避難情報にも注意して、早めの安全確保をお願いします。台風の進路に近い方は物の固定や避難経路の確認など事前の備えをして不要不急の外出を控えてください」と呼びかけました。

“露天風呂が売りのホテル” 14日から一時的に閉鎖 和歌山

和歌山県那智勝浦町にあるホテルは天然の洞窟を利用した露天風呂を売りにしていますが、海に面しているため、台風7号の接近に伴う強い雨や風などで利用者に危険が及ぶのを防ぐため、14日から一時的に閉鎖することになりました。

14日はホテルのスタッフが露天風呂と海とが面している場所に波の侵入を防ぐための板を設置して台風に備えていました。

ほかにも、客が利用できる観光船の運航を取りやめ、船をロープで固定して波で流されないようにしていました。

このホテルは、今週が夏休みシーズンの予約のピークで、14日はほぼ満室の状態だったということですが、台風の影響で予約の7割にあたるおよそ700人分のキャンセルが出ているということです。

「ホテル浦島」の石垣俊光取締役は「お盆期間の利用者でほぼ満室だったところに台風の直撃でキャンセルが増えて大打撃を受けています。来ていただいたお客様にはホテルで安全・安心に過ごせるよう対応していきます」と話していました。

終戦の日に合わせた行事が中止に 滋賀

台風7号の接近にともない、滋賀県内では15日、大津市や長浜市、それに東近江市で予定されていた、終戦の日に合わせた行事がいずれも中止となりました。

和歌山 白浜町の「アドベンチャーワールド」15日は臨時休園

和歌山県白浜町のテーマパーク、「アドベンチャーワールド」は、台風7号の接近の影響で、14日の営業時間を通常よりも1時間早い午後7時までに短縮し、一部のアトラクションの運行をやめました。

また15日は、臨時休園とすることを決め、16日は園内の安全状況を確認したうえで、当日の午前8時に判断することにしています。

アドベンチャーワールドの広報担当者は「お客様と動物の安全を一番に考え、休園の判断をしました。お客様においては安全に留意して過ごしていただき、天候が回復した際に来園していただけたらと思います」とコメントしています。

全国高校野球 15日予定の3回戦4試合は中止

夏の全国高校野球は15日、3回戦4試合が予定されていましたが、台風7号の接近による天候不良が予想されるため、中止となりあさってに順延されました。

兵庫県西宮市の甲子園球場で開かれている夏の全国高校野球は、大会10日目の15日から3回戦に入り、
▽第1試合で長崎の創成館高校と沖縄尚学高校、
▽第2試合で広島の広陵高校と神奈川の慶応高校、
▽第3試合で栃木の文星芸大付属高校と青森の八戸学院光星高校、
▽第4試合で千葉の専大松戸高校と茨城の土浦日大高校が対戦することになっていました。

しかし、台風7号の接近による天候不良が予想されるため、14日の第2試合終了後に中止が決まり、4試合すべてが16日に順延されました。

大会本部は「選手、関係者の安全や応援団の移動などを考慮した」としています。

その後の日程も一日ずつ順延され、決勝は今月23日に行われる予定です。

この大会で試合の中止は今回が初めてです。

「USJ」15日は臨時休業 「ひらパー」や「通天閣」も

大阪 此花区のテーマパーク、USJ=「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は、来場者や従業員の安全を確保するため、15日は臨時休業すると発表しました。

14日は通常どおり営業していますが、今後の状況によっては営業時間を短縮したり、一部のショーやアトラクションを中止したりする可能性があるということです。

また、大阪 枚方市の遊園地、「ひらかたパーク」では、14日の閉園時間を1時間早めて午後5時とするほか、15日は臨時休園するということです。

このほか、大阪 浪速区にある観光名所、「通天閣」も15日は臨時休業することを決めています。

伊勢神宮近く「おかげ横丁」 15日は全店舗で臨時休業

台風7号の接近に備え、三重県伊勢市の伊勢神宮近くでは土産物店が案内板を片づけたり、土のうを用意したりするなどの対策を進めています。

伊勢神宮の内宮近くでは、ことし6月の記録的な大雨で30余りの店舗や住宅が水につかる被害を受けていて、土産物店などが台風7号への備えを進めています。

このうち内宮近くの土産物店や飲食店が並ぶ「おかげ横丁」では案内板など風で飛ばされそうなものを片づけたほか、浸水に備えて土のうを100個ほど倉庫から出したということです。

そのうえで、「おかげ横丁」では15日、50余りある店舗すべてで臨時休業することを決めました。

運営会社の庶務課の岡野利道さんは「今回も雨がかなり降ると思うので、安全を優先して対応したい」と話していました。

また、別の通りにある土産物店では、店先にあるアイスクリーム用の冷凍庫の下にブロックを敷いて浸水による漏電に備えたということです。

店主の松山孝子さんは「稼ぎ時に台風が来て残念です。雨がひどくなったらきょうは店を閉めあしたは休みます」と話していました。

内宮では例年のお盆の時期に比べると参拝者の姿も少なく、群馬県藤岡市から訪れた40代の女性は「どうしても伊勢神宮にお参りしたかったので雨が降る前に来ました。志摩市にも行く予定でしたが大雨になる前に帰ります」と話していました。

“本殿が国宝” 京都 北野天満宮で台風の備え

京都市上京区の北野天満宮では、14日午前、神職ら10人ほどが、ちょうちんを取り外したり、ちょうちんをぶら下げる台を横に倒したりしていました。

また、国宝に指定されている本殿では、風であおられないよう屋根の下につり下げられた灯ろうを布で柱に固定する作業を行っていました。

北野天満宮の堀川雄矢さんは「参拝者の安全と文化財が傷つかないことを第一に考えました。過去にも台風の被害を受けているので、万全の対策を取りたい」と話していました。

京都市内の神社や寺では、15日の参拝について、取りやめや、時間の短縮について検討する動きも出ていて、ホームページなどで最新の情報を確認するよう呼びかけています。