危険な暑さ あすも続く見込み 熱中症に厳重警戒を

気象庁によりますと台風周辺から流れ込む南からの暖かい風が、山を越えて吹きおろす際に乾燥して気温が上昇する「フェーン現象」の影響もあり、14日は日本海側を中心に気温が上がりました。

日中の最高気温は
▽新潟県三条市で39.8度を観測したほか、
▽新潟市で38.5度
▽岐阜県多治見市で38度ちょうどと危険な暑さになりました。

また、
▽名古屋市で37.9度
▽秋田市と宮崎県延岡市でいずれも36.8度
▽京都市で35.6度など各地で猛烈な暑さになりました。

15日も危険な暑さが続く見込みで、日中の最高気温は
▽新潟県長岡市で38度と危険な暑さが予想されているほか
▽富山市で37度
▽鹿児島市や金沢市などで36度
▽宮崎市や秋田市で35度などと予想されています。

気象庁と環境省は、15日、熱中症の危険性が極めて高まるとして山形県と千葉県、新潟県、富山県、石川県、宮崎県、奄美地方を除く鹿児島県、沖縄県の宮古島地方と八重山地方に「熱中症警戒アラート」を発表しました。

35度以上の猛烈な暑さは北日本と東日本では来週21日の月曜日ごろにかけて続く見込みです。

連日、気温の高い状態が続き、熱中症で体調を崩したり亡くなったりするケースが全国で相次いでいます。

熱中症に厳重に警戒し、不要不急の外出は避け、屋内でも冷房などで室温を調節するとともに、のどが渇いていなくてもこまめに水分を補給するなど、対策を徹底してください。

14日、最高気温が39.8度と、全国で最も暑くなった新潟県三条市では、ジェラート店に列ができ訪れた人たちが次々と買い求めていました。

この店では暑さの影響で13日は過去最高となるおよそ750のジェラートが売れ、14日も同じペースで売れているということです。

長岡市から家族で訪れた20代の女性は「外を歩いていると焦げそうです。ジェラートはおいしくて最高です」と話していました。

店長の佐久間康之さんは「笑顔で食べている姿をみるととてもうれしいです。ずっとジェラートを盛り続けているので腕がパンパンですが頑張ります」と話していました。

一方、市内を流れる信濃川の河川敷にあるキャンプ場では利用客が減少しています。

キャンプ場の管理者によりますとこの時期、例年なら敷地の半分ほどでテントが張られるということですが、ことしは暑さなどの影響で、利用客が減っていて、14日はテントが数張りしかないということです。

20代の男性は「地元が近くてよく来ますが、こんなに人がいないのは初めてです。最近は夏バテしています。ビールがなかったら暑さに耐えられないです」と話していました。

キャンプ場を管理する三条市水防学習館の五十嵐映子館長は「ことしは利用客がかなり少なくなっています。時々休憩を取ったり、水分補給を行ったりして利用してほしいです」と話していました。