オフィス出社が徐々に増加 充実させる環境づくりも活発に

企業の間でオフィスに出社する社員が徐々に増える中、働く時間を充実させる環境づくりも活発になっています。

このうちNTTコミュニケーションズは、コロナ禍で本社のビルからコンビニエンスストアが撤退しましたが、このほど自社で新たな店舗を開設しました。

今も社員の7割がリモートワークで、利用者が少ない中でも低コストで運営できるよう、無人型の店舗となっています。

さらに、社員が出社する際は取引先などへの訪問が多いことから、手土産のお菓子などを新たに取りそろえています。

橋田由紀男担当課長は「リモートが定着する中でも社員に快適な職場環境を提供していきたい」と話しています。

また、大手人材サービス会社のリクルートは、先月、本社の一部のフロアを共用スペースに改装しました。

リモートワークの普及で社員の出社率は4割程度となっています。

限られた出社日に有意義に仕事をしてもらおうと、都心の眺望が楽しめるラウンジや、カフェなどの施設を充実させました。

さらに、社員のコミュニケーションがより重要になるとして、仕切りのない打ち合わせスペースを用意しています。

佐野敦司ワークプレイス統括室長は「会社に来ることが特別になり、社員どうしの質の高いつながりを生み出してほしい」と話していました。

リモートワークによる業務の効率化だけでなく、出社した際の職場環境を改善するこうした動きはさらに広がりそうです。