高校野球 夏の甲子園 大会9日目の見どころ

夏の全国高校野球、大会9日目は2回戦3試合が行われます。

第1試合 鳥栖工(佐賀) × 日大三(西東京)

佐賀の鳥栖工業と西東京の日大三高の対戦です。

春夏通じて初出場の鳥栖工業は、1回戦でエースの古澤蓮投手と、1年生の松延響投手の継投で相手を2点に抑え、延長タイブレークを制しました。

対する日大三高は、エースの安田虎汰郎投手が130キロ台のストレートに落差のあるチェンジアップを織り交ぜ、1回戦で相手をヒット2本に抑え、完封勝利を挙げました。

1回戦で力を見せた投手陣を、それぞれの打線がどれだけ援護できるかが勝負のポイントになりそうです。

第2試合 市立和歌山(和歌山) × 神村学園(鹿児島)

市立和歌山高校と鹿児島の神村学園が対戦します。

市立和歌山は、1回戦でヒット12本を重ねて5点を奪いました。
このうち、2年生の4番、麹家桜介選手は先制タイムリーを含む3本のヒットを打って、打線を引っ張りました。

一方の神村学園も、1回戦でヒット18本で10得点を挙げました。
ホームランを含む3安打4打点と活躍したキャプテンで1番の今岡歩夢選手のほか、中軸にも力があります。

打線が好調なチームどうしの対戦です。

第3試合 浜松開誠館(静岡) × 北海(南北海道)

静岡の浜松開誠館高校と南北海道の北海高校が対戦します。

浜松開誠館は、エースの近藤愛斗投手が最速149キロの力のあるストレートを軸に、1回戦では7回途中まで投げて2失点と好投しました。

対する北海は、1回戦で、9回2アウトから2点を取って追いつき、延長タイブレークの10回にサヨナラ勝ちしました。
ヒット15本で9点を奪った打線に力があります。

浜松開誠館の投手陣と、北海打線の対決に注目です。

台風接近で「クーリングタイム」実施せず

大会9日目の14日は台風7号の接近に伴い天候不良が予想されるとして、試合中に選手たちが休息をとる「クーリングタイム」を3試合すべてで実施しないことになりました。

ことしから新たな暑さ対策として導入された「クーリングタイム」は選手たちが5回終了後にベンチ裏にある冷房の効いたスペースで10分間の休息をとる時間です。

大会本部は「クーリングタイム」について原則、すべての試合に適用するとしたうえで、悪天候で試合時間を短くする必要がある場合などは大会本部の判断でとりやめることもあるとしていました。