ウクライナ兵などへのF16戦闘機の訓練 “米国内でも受け入れ”

アメリカ ホワイトハウスの高官は、ウクライナ兵などへのF16戦闘機の訓練について、すでに予定されているヨーロッパ各国だけでなく、アメリカ国内でも実施する用意があると明らかにしました。

ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は11日、記者団に対し、ウクライナ軍のパイロットなどを対象にしたF16戦闘機の訓練について「仮に、ヨーロッパでの対応が限界に達した場合、アメリカ国内で受け入れる」と述べました。

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナの兵士などへのF16戦闘機の訓練は、この夏からヨーロッパ各国で順次、始まります。

一方、アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは11日、ウクライナの政府高官や軍幹部の話として、訓練の開始時期が数回にわたって遅れるなどしたことから、最初のパイロットの一団の訓練が終わるのは、来年の夏以降になる見通しだと伝えました。

パイロットは、英語が流ちょうであっても専門用語を身につけるため、まず4か月間、語学研修に参加しなければならず、実際の戦闘訓練が始まるのは、来年1月になるということです。

バイデン政権としては、訓練開始の遅れが指摘される中、F16戦闘機をなるべく早く現場に投入できるようにするねらいがあるとみられます。