“母ちゃん 必ず助けに行くから”曽我ひとみさん拉致から45年

曽我ひとみさんと母親のミヨシさんが北朝鮮に拉致されてから、12日で45年になるのにあわせて、曽我さんがNHKに直筆のコメントを寄せ、今も母親の行方がわからない現状などに触れたうえで、「解決に向けて本気で取り組んでほしい」と政府に求めました。

曽我ひとみさんと母親のミヨシさんは、45年前の1978年8月12日、新潟県佐渡市で北朝鮮に拉致され、2002年に曽我さんは帰国を果たしましたが、91歳となったミヨシさんの行方は今もわかっていません。

事件から12日で45年となるのにあわせて、曽我さんがNHKの取材に直筆のコメントを寄せました。

この中で、被害者の救出に向けた進展がみられない状況が続いていることについて、「こんなにも長い時間、母と会うことができないとは思っていませんでした。私たち母娘が何をしたというのでしょうか。一口に45年と言いますが、気の遠くなるような年月です。私たちの後に誰も帰国できていないことが残念でなりません。親世代の年齢を考えると一分一秒も無駄にできません。解決に向けて本気で取り組んでほしいと強く願っています」などと政府の取り組みを求めました。

そのうえで、母親のミヨシさんに向けて、「少しでも長く母ちゃんと一緒にいたいから、早く帰ってこれるよう救出活動をがんばるよ。とにかく病気をせず元気でいてください。必ず助けに行くから帰ることを諦めないでください」とつづりました。