米バイデン政権 240億ドルの追加予算を要請 ウクライナ支援で

ウクライナ軍がロシアに対する反転攻勢を続ける中、アメリカのバイデン政権は10日、連邦議会に対し、ウクライナへの緊急支援などのため、およそ240億ドルの追加の予算を議会に要請しました。

アメリカ・ホワイトハウスは10日、連邦議会に対し、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナへの緊急支援などのため、およそ240億ドル、日本円にして3兆4500億円以上の追加の予算を要請したと発表しました。

内訳はウクライナへの兵器の供与などの軍事支援に131億ドルのほか、ウクライナや周辺国への経済や人道支援に73億ドルなどとなっています。

国防総省によりますと、去年2月にロシアによる軍事侵攻が始まって以降、アメリカの軍事支援は先月25日時点で、総額で430億ドル以上にのぼっています。

アメリカCNNテレビが先月実施した世論調査によりますと、「アメリカはウクライナをもっと支援すべきだ」と答えた人が48%と、軍事侵攻の開始直後と比べて14ポイント下がっています。

野党・共和党の一部の議員からは、支援を縮小して予算を国内に向けるべきだとの声も根強く、追加の予算要請について今後、議会での調整が難航する可能性もあります。