NY市場 円安進む 一時 1ドル=144円台後半 1ユーロ=159円台

10日のニューヨーク外国為替市場では日米の金利差の拡大が意識されて、円を売ってドルを買う動きが広がり、円相場は一時、1ドル=144円台後半と、およそ1か月ぶりの円安ドル高水準まで値下がりしました。また、円はユーロに対しても売られ、およそ15年ぶりに一時、1ユーロ=159円台まで値下がりしました。

10日のニューヨーク外国為替市場では、この日発表された7月のアメリカの消費者物価指数は想定の範囲内と受け止められた一方、アメリカの長期金利が上昇したことから、日米の金利差の拡大が意識され、円売りドル買いが進みました。

その結果、円相場は一時、1ドル=144円台後半と、およそ1か月ぶりの円安ドル高水準まで値下がりしました。

また、円はユーロに対しても売られ、およそ15年ぶりに一時、1ユーロ=159円台まで値下がりしました。

市場関係者は「日銀が今の大規模な金融緩和を当面継続するとの観測が根強くある中で、日米の金利差はしばらく縮小しないのではないかとの観測も出て、円が売られる展開となっている」と話しています。