日大アメフト部のリーグ戦出場資格を当面停止 関東学生連盟

日本大学のアメリカンフットボール部の男子部員1人が大麻と覚醒剤を持っていたとして逮捕された事件を受けて、関東学生アメリカンフットボール連盟は臨時の理事会を開き、日本大学のリーグ戦への出場資格を当面停止することを決めました。

日本大学のアメリカンフットボール部では北畠成文容疑者(21)が先月6日、部の寮で乾燥大麻と覚醒剤を隠し持っていたとして逮捕されました。

これを受けて関東学生アメリカンフットボール連盟は10日夜、臨時の理事会を開き、来月2日に開幕する関東学生リーグ1部の上位チームで戦う「TOP8」のリーグ戦への日本大学の参加について協議しました。

学連によりますと、大学側からリーグ戦に参加したいという意思が伝えられたということですが、部から、逮捕された部員以外の部の関係者全員が違法薬物に潔白であると保証できない旨が示されたことに加え、再発防止策の提示などがなされていないことや、部関係者の責任の所在が明らかでないことなどを理由に、当面、リーグ戦への出場資格を停止することを決めました。

この結果、来月2日の法政大学との試合は中止となり、その後は、それぞれの試合の1か月前を期限に、学連が示した処分理由に対して部から明確な説明が得られた場合に出場を許可するとしています。

その場合も日本大学の試合は参考試合として扱われ、勝敗はリーグ戦の結果に反映されないということです。

大学は部の無期限活動停止処分を解除 逮捕の部員のみ対象に

一方、日本大学はアメリカンフットボール部の無期限活動停止処分を10日に解除し、逮捕された部員のみを対象にすると発表しました。

大学は「このたびの問題は部員1名による個人犯罪であり、部全体に連帯責任として負わせることは、競技に真剣に取り組んできた多くの学生の努力を無に帰することになる」などとコメントしています。