坂本龍一さん制作の校歌公開 学生たちを勇気づける内容

ことし3月に亡くなった坂本龍一さんが亡くなる直前まで制作していた曲の中で、最後の時期に作られた曲が公開されました。
ことしの春、徳島県に開校した起業家を育成する高等専門学校の校歌で、学生たちを勇気づける内容となっています。

ことし3月、71歳で亡くなった世界的な音楽家の坂本龍一さんは、がんと闘病しながら音楽活動を続け、生前に起業家を育成する徳島県の私立の高等専門学校「神山まるごと高専」の校歌を作曲していました。

学校によりますと、校歌は坂本さんが亡くなる直前まで制作していた曲の中で、最後の時期に作られたもので、坂本さんが亡くなったあとは編曲家が引き継いで完成させたということです。

歌詞を手がけた歌手のUAさんが学校を訪れて、校歌を披露する様子をおさめた映像が10日、動画投稿サイトに公開されました。

歌詞は「成長に向き合って学びを最良の友にしていましょう」などと英語でつづり、起業を目指して山あいの町で学ぶ学生たちを勇気づける内容となっています。

UAさんは「卒業したあと壁があると思うが、神山町にいたころを思い出せるような歌になってくれたらうれしい」と話していました。