お盆でふるさとなどへ 鉄道や高速道などは混雑 台風情報に注意

新型コロナが5類に移行してから初めて迎えることしのお盆。鉄道や高速道路などはふるさとや行楽地などに向かう人たちで混雑しました。一方、今後は台風7号の接近に伴う運休や交通規制の可能性もあり、最新の情報に注意が必要です。

JR各社によりますと、新幹線の下りは11日が混雑のピークで
午後4時半までの時点で東京を出発する
▼東海道新幹線や
▼東北新幹線
▼北陸新幹線などの多くの列車の自由席は100%を超える乗車率となっています。

また国内の空の便の下りも11日がピークで、航空各社によりますと、羽田や大阪から各地に向かう便が11日は終日、ほぼ満席となっています。

お盆期間中の予約は感染拡大前と比べて
▼新幹線が93%
▼国内の空の便は94%まで回復していて混雑が予想されます。

一方、高速道路も早朝から混雑し、中央自動車道で40キロを超える渋滞、東北自動車道や東名高速道路でも30キロを超える渋滞となりました。

午後5時現在、下り線は
▼東北自動車道で栃木県の宇都宮インターチェンジ付近を先頭に8キロ
上り線は
▼中央自動車道で東京と神奈川の境にある小仏トンネル付近を先頭に15キロ
▼東名高速道路の神奈川県の綾瀬スマートインターチェンジ付近を先頭に7.5キロなどとなっています。

上りのピークは
▼新幹線は15日
▼国内の空の便が15日から17日にかけて
▼高速道路が13日から15日にかけてと予想されています。

ただ台風7号が接近するおそれがあり、
▽JR東海が、今月13日から16日の間の一定期間、東海道新幹線で計画運休や急きょの運転見合わせなどが発生する可能性があるとしているほか、
▽JR東日本も、東北、秋田、山形、上越、北陸の各新幹線で運休や遅れなどが発生する可能性があるとしています。

高速道路も、
▼中日本高速道路と
▼東日本高速道路が13日から16日ごろにかけて、通行止めなどの交通規制を行う可能性があるとしています。

各社は、ホームページなどで最新の状況を確認してほしいとしています。

成田空港は出国ピーク迎える ほかの空港でも混雑

成田空港では休みを海外で過ごそうという人たちの出国がピークを迎えています。

空港の国際線の出発ロビーでは、朝から大きな荷物を持った家族連れなどの姿が見られ、搭乗カウンターには長い列が出来ていました。

グアム旅行をする家族連れの30代の女性は「海やプールが楽しみです。ウミガメとも一緒に泳ぎたいです」と話していました。

友達2人とソウルに出発する20代の女性は「めっちゃ楽しみです。お目当ての化粧品があるので、買い物やたこの躍り食いにも挑戦してみたいです。テンション上がっています」と話していました。

一方で、友達の1人は「手続きする中でパスポートの期限が切れていたことに気付きました。本当に残念ですが、みんなには私の分も楽しんでほしいです」と話していました。

空港会社によりますと、ことしはハワイ線やグアム線などのリゾート路線に加え、韓国線など近くの国が人気だということです。

また、会社によりますと、10日から今月20日までに成田空港から40万人余りが出国する見通しとなっています。

一方で、新型コロナの感染拡大前に比べると、出国する人の数は成田空港では7割弱にとどまっているということです。

成田空港の帰国のピークは今月20日の見込みです。

このほか、羽田空港や中部空港でも午前中から混雑していました。

東京駅の新幹線ホームに多くの利用客 台風接近に不安の声も

JR東京駅の東海道新幹線が到着するホームは、お盆休みで帰省や旅行に行く子ども連れなど多くの利用客で混雑していて、休みを楽しみにする声のほか、台風接近への不安の声も聞かれました。

名古屋市に帰省するという家族連れの30代の男性は「みんなで家族のお墓参りに行って、ジブリパークにも行くことにしています。新型コロナの影響で旅行を控えようというムードはなくなってきたように感じますが、マスクは持って行きます」と話していました。

愛知県に旅行に行くという20代の男性は「彼女と一緒に、好きなユーチューバーの聖地めぐりをしたいと思っています。写真を撮って楽しみます」と話していました。

また、静岡県に旅行に行くという50代の夫婦は「ゆっくりと温泉につかって時間を過ごしたい。帰るころにちょうど台風が接近するようなので心配している。帰れなくなったら、もう1泊するしかない」と台風の影響を心配していました。

このほか、JR博多駅も混雑していて、ホームでは列車が到着すると、お土産や大きな荷物を持った家族連れなどが次々と降り立っていました。