韓国 台風6号で1人死亡 1万4000人以上避難 警戒呼びかけ

台風6号は10日午前、韓国に上陸したあと、朝鮮半島を縦断する形で北寄りに進んでいます。韓国ではこれまでに1人が死亡し、1万4000人以上が避難したということで、土砂崩れや道路の冠水などが各地で相次ぐ中、韓国政府や自治体が警戒を呼びかけています。

韓国気象庁によりますと、台風6号は10日午前9時すぎに韓国南東部のコジェ(巨済)付近に上陸したあと、朝鮮半島を縦断する形で北寄りに進んでいます。

10日夜には首都ソウルに最接近し、11日にかけて北朝鮮に達する見通しです。

韓国メディアによりますと、南東部のテグ(大邱)では10日午後、60代の男性が川に流されて死亡したほか、電動車いすに乗っていた別の60代の男性が川に落ちたという通報があり、捜索活動が行われているということです。

また、建物が壊れる被害や土砂崩れ、道路の冠水が各地で相次いでいて、韓国の公共放送KBSは、道路の冠水に足を取られて流された人が警察官に助けられる映像を報じています。

韓国政府によりますと、10日夕方の時点で1万4000人以上が避難所などに避難したということです。

韓国では先月にも、死者・行方不明者がおよそ50人にのぼった大雨の被害が出ていて、復旧作業が進まない中でさらに被害が出ることも予想されるとして、韓国政府や自治体が警戒を呼びかけています。