石川 小松で40度 あすも広範囲で危険な暑さ 熱中症に厳重警戒

南から暖かい空気が流れ込んだ影響で日本海側を中心に危険な暑さとなり、石川県小松市では40度ちょうどと、ことし最も暑い日に並びました。11日も広い範囲で危険な暑さが続く見込みで、熱中症への厳重な警戒を続けてください。

気象庁によりますと、10日も台風6号の影響で広い範囲で南から暖かい空気が流れ込み、日本海側を中心に、山を越えて吹き降ろす際に乾燥して気温が上昇する「フェーン現象」が起きて気温が上がりました。

日中の最高気温は、
▽石川県小松市で40度ちょうどと、今月5日に福島県伊達市で観測した気温に並び、全国でことし最も暑くなりました。

また、
▽新潟県三条市で39.6度
▽青森県弘前市で39.3度
▽富山市八尾と山形県鶴岡市鼠ヶ関で39度ちょうど
▽福井県坂井市三国と秋田県能代市と38.4度
▽大阪市で38度ちょうどと、各地で危険な暑さとなりました。

青森県で38度を上回ったのは気象庁が統計を取り始めてから初めてです。

11日も暑さは続き日中の最高気温は、
▽鳥取市と兵庫県豊岡市、新潟県長岡市で39度
▽福井市や岐阜市で38度など危険な暑さが予想されているほか
▽大阪市や京都市、名古屋市と秋田市で37度
▽福岡市や金沢市、青森県弘前市で36度
▽熊本市や徳島市、岡山市、甲府市、長野市で35度など、猛暑日が予想されています。

気象庁と環境省は、11日も熱中症の危険性が極めて高まるとして、秋田県と山形県、千葉県、静岡県、愛知県、三重県、新潟県、富山県、石川県、福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、徳島県、香川県、山口県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、奄美地方を除く鹿児島県に「熱中症警戒アラート」を発表しています。

35度以上の猛烈な暑さは、北日本では14日の月曜日にかけて、東日本と西日本では15日の火曜日ごろにかけて続く見込みで、気象庁は「高温に関する気象情報」を発表して対策を呼びかけています。

連日、気温の高い状態が続き、熱中症で体調を崩したり亡くなったりするケースが全国で相次いでいます。

熱中症に厳重に警戒し、不要不急の外出は避け、屋内でも冷房などで室温を適切に調節するとともに、のどが渇いていなくてもこまめに水分を補給するなど、対策を徹底してください。