フランス 障害者ら宿泊の施設で火災 11人死亡

フランス東部で障害者らのグループが宿泊していた施設で火災があり、焼け跡から11人の遺体が見つかりました。地元の当局は2階より上の階で寝ていた人が逃げ遅れたと見て、火災の原因を調べています。

フランス東部コルマール近郊の宿泊施設で、9日、早朝、火災が発生しました。

消防士70人以上が現場で消火にあたり、火はまもなく消し止められましたが、地元の検察によりますと、焼け跡から11人の遺体が見つかったということです。

地元メディアによりますと、この施設は3階建てで、当時は軽度の知的障害のある人やその付き添いの人など合わせて28人が滞在していて、このうち17人は避難できたということです。

検察は2階より上の階で寝ていた人が逃げ遅れ、火災に巻き込まれたとみて、身元の確認を進めるとともに、逃げた人からも話を聞き、火災の原因を調べています。

フランスのボルヌ首相は現場を訪れ、遺族らへの支援を表明したほか、マクロン大統領も「私の思いは犠牲者やその家族とともにある」とSNSに投稿し、犠牲者を悼みました。