台風6号【影響】新幹線は運転再開 空の便は欠航相次ぐ

台風6号の影響が各地に及んでいます。

各地の被害や交通への影響をまとめ、随時更新していきます。

《交通影響》

台風6号の10日の交通への影響です。

【新幹線】
JR西日本によりますと、山陽新幹線は運転を取りやめていた広島駅と小倉駅の間について午前7時45分から運転を再開し、全線で通常通り運転しています。

JR九州によりますと、九州新幹線も全線で通常通り運転しています。

西九州新幹線の武雄温泉駅と長崎駅の間は一部の列車を除いて上りは午前11時45分に長崎駅を出る列車から、下りは午前11時58分に武雄温泉駅を出る列車から運転します。

【特急列車】
特急列車です。

始発から終日運休を決めているのは、博多駅と直方駅を結ぶ「かいおう」、宮崎駅と鹿児島中央駅を結ぶ「きりしま」です。

「九州横断特急」なども始発から終日運休を決めています。

一方、午後から運転を再開する路線もあります。

このうち、「リレーかもめ」は上りが午後2時16分に武雄温泉駅を出る列車から、下りが午後0時54分に博多駅を出る列車から運転を再開します。

「ソニック」も、上りが午後0時10分に大分駅を出る列車から、下りが午後1時ちょうどに博多駅を出る列車から運転を再開します。

【在来線】
在来線も各地で始発から運転を見合わせますが、多くの列車は昼ごろから本数を減らして運転を再開する予定です。

山口県内のすべての在来線は全線で始発から運転を見合わせ、運転再開は午後以降を予定しています。

JR西日本は今後の運行情報に注意するよう呼びかけています。

【バス】
西鉄=西日本鉄道の高速バスは福岡と延岡を結ぶ便が終日運休するほか、宮崎から福岡に向かう便が始発から運転を見合わせています。

西鉄の路線バスは福岡地区で始発から運転を見合わせるとしていましたが、安全が確保できたとして、一部の路線を除き通常どおり運転しています。

会社は、運転を見合わせている路線についても、安全が確保できしだい順次運転を再開する予定だとしています。

一方、北九州地区、久留米地区、佐賀地区、大牟田地区、筑豊地区は、いずれも全線で通常どおり運行しています。

【高速道路】
西日本高速道路によりますと、通行止めになっているのは、宮崎自動車道の全線、東九州自動車道の宮崎県と大分県の一部区間と、九州自動車道の宮崎県と鹿児島県を結ぶ一部区間です。


【空の便】
航空各社によりますと、10日も九州の空港を発着する便で欠航や遅れが相次ぐ見通しです。

航空各社は、今後運航状況が変更になる可能性があるとしてホームページなどで最新の情報を確認するよう呼びかけています。

【海の便】
フェリーは九州各地を発着する多くの便で午前中を中心に欠航します。

各社は、気象状況などによってはほかにも運休や欠航、それに遅れなどが生じる可能性もあるとして、ホームページなどで最新の情報を確認するよう呼びかけています。

《停電や断水》

九州電力によりますと、台風6号の影響で九州では午前11時の時点で、合わせておよそ6810戸が停電しています。
▽最も多いのは鹿児島県でおよそ4010戸
次いで
▽長崎県がおよそ1270戸
▽福岡県がおよそ480戸
▽大分県がおよそ470戸
▽宮崎県がおよそ300戸
▽熊本県がおよそ240戸
▽佐賀県がおよそ40戸となっています。

《人的被害》

NHKが各地の自治体や消防などに取材したところ、台風6号の接近に伴い、10日正午現在、鹿児島県、長崎県、福岡県、熊本県、佐賀県、それに宮崎県であわせて15人がけがをしました。

【鹿児島県】

鹿児島県の姶良市東餅田では8日夕方、歩行中の70代の男性が風にあおられて転倒し、手首の骨を折る大けがをしました。

また、鹿児島市では9日午前、松原町で20代の男性が強風で飛んできたトタン板で右ひざを打撲するけがをしたほか、8日、大竜町と小川町でいずれも70代の男女2人がそれぞれ風にあおられて転倒し、軽いけがをしたということです。

鹿児島県内では今月1日から5日にかけても3人がけがをしていて、台風6号の影響でけがをした人はあわせて7人となっています。

【福岡県】
福岡県苅田町では9日午後、70代の男性が強風にあおられて転倒し、頭に軽いけがをしたほか、10日午前0時すぎ、北九州市戸畑区で62歳の男性が住宅の屋根に上って作業をしていたところ転落し、頭に軽いけがをしました。

【熊本県】
熊本県天草市では9日午前、50代の男性が自宅2階の屋根の上で作業していたところ転落し、病院に搬送されました。消防によりますと、搬送時、右ひじを切るけがをしていたということです。

【佐賀県】
佐賀市では9日昼すぎ、60代の女性が自転車を運転中に風にあおられ、転倒しました。女性は救急車で搬送されすねにすり傷を負うけがをしたということです。

【宮崎県】
宮崎市では、8日、市内に住む男性が散歩中に強風にあおられて転倒し、額や頬を強く打つけがをしたということです。

【長崎県】
長崎市では9日夜、長崎市内では男女あわせて3人が風にあおられて転倒し、けがをしたということです。

【高知県】
高知県仁淀川町では、10日、町内に住む80代の女性が強風にあおられ転倒し、頭を強く打つけがをしたということです。

《道路などの被害》

【高知県】
高知県いの町によりますと、大雨の影響で町内を走る国道194号で土砂崩れがあり、一時、通行止めになりましたが、現在は、片側交互通行を行っているということです。

現場は、いの町上八川にあるいの町吾北総合支所から北に2キロほどの場所で、トラックが土砂に突っ込んだということです。運転手にけがはないということです。

また、高知県道路課によりますと、国道439号は大雨による土砂災害の危険があるとして、梼原町と津野町、それに仁淀川町の3か所で通行止めになっているということです。さらに国道494号も、土砂災害の危険があるとして、仁淀川町で通行止めになっているということです。

【宮崎県】
宮崎県日之影町によりますと、末市地区の近くで国道脇の斜面が崩れて道路を挟んだ住宅の庭先の近くまで土砂がきたということです。けがをした人はいないということです。

また、県道6号線では諸和久地区の近くで道路脇の斜面が崩れて、落ちてきた石が道をふさいでいるということです。

県道6号線は、今回の台風の前から土砂崩れのおそれがあるとして予防的に通行止めにしていました。

宮崎県小林市北西方の岡原地区では、市の中心部に向かう道が土砂崩れで寸断されているほか、停電も起きるなど影響が出ています。