岸田首相“被爆者との面会 8月中にも機会設ける方向で調整”

長崎市の平和祈念式典への出席を台風の影響で見送ったことについて、岸田総理大臣は、出席がかなわず残念だったとしたうえで、今月中にも被爆者と面会し、意見を聴く機会を設ける方向で調整を進める意向を明らかにしました。

長崎に原爆が投下されて78年となる9日、岸田総理大臣は台風接近の影響で長崎市の平和祈念式典への出席を見送り、ビデオメッセージを寄せました。

岸田総理大臣は9日夜、総理大臣官邸を出る際に記者団に対し「台風の状況を踏まえた長崎市の判断により、残念ながら式典に出席することがかなわなかった」と述べました。

そのうえで「78年前、長崎で起きた惨禍は二度と繰り返してはならないとの強い思いは変わることはない。きょうも公明党の山口代表とともに1分間の黙とうをささげ、核兵器のない世界を目指し、たゆまぬ努力を続けていくことを改めて誓った」と述べました。

そして「被爆者団体の方々との面会については、できれば月内にそうした機会を設ける方向で調整を進めていきたい」と述べ、今月中にも被爆者と面会し、意見を聴く機会を設ける方向で調整を進める意向を明らかにしました。