なでしこジャパン スウェーデン戦へ 「勝って次につなげたい」

サッカー女子のワールドカップに臨んでいる日本代表「なでしこジャパン」が11日に近づく準々決勝に向けて練習を行い、前の試合で決勝ゴールを決めた清水梨紗選手が「絶対に勝って次につなげたい」と意気込みを話しました。

オーストラリアとニュージーランドで開かれている大会で、世界ランキング11位の日本は2大会ぶりのベスト8進出を決め、11日、世界3位のスウェーデンと対戦します。

9日は試合会場となるニュージーランドの最大都市、オークランドでおよそ1時間の全体練習を行い、冒頭の15分間が報道陣に公開されました。

8月5日に行われた決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦で決勝ゴールを決めた清水選手はキャプテンの熊谷紗希選手とペアを組んでウォーミングアップを行い、笑顔も見せていました。

清水選手は「試合に向けてわくわくする気持ちは日々上がってきている。絶対に勝って次につなげたい」と意気込みを示しました。

そのうえで「日本でも盛り上がっていると声が届いている。もっと注目してもらえるように、もう1回チームとしていい準備をしたい」と話しました。

また、この大会で2ゴールを決めているフォワードの田中美南選手は「負けたら終わりという恐怖もあるが、パワーに変えて頑張りたい。日本らしいパスサッカーでコンビネーションの中で崩して点を取りたい」と話していました。

準々決勝のスウェーデン戦は11日、日本時間の午後4時半からで、総合テレビで中継し、NHKプラスでも配信します。

キャプテン熊谷 母校の恩師や後輩からエール

スウェーデンとの準々決勝に臨む日本のキャプテンを務める熊谷紗希選手の仙台市にある母校では、サッカー部の恩師や後輩がエールを送っています。

熊谷選手は、ワールドカップで3大会ぶりの優勝を目指す日本代表「なでしこジャパン」のキャプテンを務め、1メートル73センチの長身を生かしたディフェンダーとしてもここまで4試合でわずか1失点のチームを引っ張っています。

世界ランキング3位のスウェーデンとの準々決勝が11日に近づく中、仙台市にある熊谷選手の母校、常盤木学園では恩師の阿部由晴監督が(60)期待を膨らませています。

阿部監督は、熊谷選手について「リーダーシップがあって何があってもめげずに前を向いて行動する選手だった」と当時を振り返ったうえで「もう一度世界一になって、日本のこれからの女子サッカーに未来を与えてほしい」とエールを送りました。

熊谷選手に憧れて常盤木学園に入学したというサッカー部の2年生、横田理帆さんは(17)「声を出してチームを引っ張る姿や、体を張ってディフェンスをしているところに憧れます。熊谷選手のプレーは自分たちの心を大きく動かしてくれるので、優勝を目指してほしいです」と話しています。