マイナ保険証 河野デジタル相“質の高い医療提供できる”

来年秋に今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化させる方針をめぐり、河野デジタル大臣は、病院間での受診履歴の共有などを通じ、質の高い医療が提供できるようになると意義を強調し、重ねて理解を求めました。

来年秋に今の健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化させる方針をめぐっては、誤って他人の情報が登録されるなどのトラブルが相次ぎ、政府は国民の不安払拭(ふっしょく)を大前提に対応していく方針です。

こうした中、河野デジタル大臣は、神奈川県内の自治体が住民向けに開いたマイナンバーカードと一体化した保険証の活用の体験会を視察しました。

河野大臣はこのあと記者団に対し、トラブルが相次ぐ中で一体化を進める意義について、「受診歴を病院やクリニックと共有し、薬の重複投与などを防ぐことができる。ワンクリックで患者の情報が電子カルテに転記され、ミスもなくなる」と述べ、質の高い医療が提供できるようになると強調し、重ねて理解を求めました。