大手企業のことし夏のボーナス 3年ぶりに90万円台に 経団連

大手企業のことし夏のボーナスは、従業員1人当たりの平均が去年より4000円余り増え、3年ぶりに90万円台となったことが経団連の調査でわかりました。

経団連はことし夏のボーナスについて、従業員500人以上の大手企業161社の回答をとりまとめ、最終的な結果を公表しました。

それによりますと、従業員1人当たりの平均の支給額は90万3397円となり、去年より4234円、率にして0.47%増えました。

夏のボーナスが増加したのは2年連続で、支給額が90万円台となったのは3年ぶりです。

業種別に見ると
▽「食品」や「造船」など10業種で去年を上回った一方
▽「電力」や「セメント」など9業種は去年を下回りました。

経団連が発表したことしの春闘での大手企業の賃上げ率は3.99%で、ボーナスの増加率はこれを下回り、業種ごとに対応も異なりますが、ことしは月給の引き上げを優先した企業も多かったとみられます。

経団連の新田秀司労働政策本部長は「それぞれの企業が自社に最も適した形の賃上げ方法を選んだ結果で、全体として賃金引き上げの勢いは維持されたと評価している」と述べました。