岸田首相 公明 山口代表に中国 習主席への親書託すこと検討へ

岸田総理大臣は8月下旬に中国を訪問する公明党の山口代表と会談し、山口氏からの要請を受けて習近平国家主席にあてた親書を託すことを検討する考えを示しました。

岸田総理大臣は9日、総理大臣官邸で公明党の山口代表と1時間余り会談しました。

この中で山口氏は8月28日から3日間の日程で北京を訪問して要人と会談すると説明したうえで、首脳どうしの往来の実現に向けて環境整備に努めたいという考えを伝えるとともに、「習近平国家主席にあてた親書をしたためてほしい」と要請しました。

山口氏によりますと、岸田総理大臣は習主席にあてた親書を託すことを検討する考えを示したということです。

また岸田総理大臣は、中国が反対の立場を示している、福島第一原発にたまる処理水を薄めて海に放出する計画について、夏ごろまでに放出を開始するとしている政府の方針に変わりはないと説明しました。

一方、両氏はマイナンバーカードをめぐる一連のトラブルをめぐっても意見を交わし、再発防止を徹底することや、カードと健康保険証との一体化によるメリットを国民に丁寧に説明していくことを確認しました。